Kororon 映画について語るBlog

映画を語りつくす blog ☆ いい映画も、残念な映画も、好きな映画に、無理(?) な映画も、時に、ドラマも

TVドラマ  ちゅらさん

 今週のお題「もう一度見たいドラマ」

 

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フレキシブルで働き、なので、時差出勤などもしている、そんな人が、毎朝、NHKの朝の連続テレビ小説を見るのが楽しみなのだ、と語る、仕事がある日も、時差出勤なので、連続テレビ小説を観てから、家を飛び出すんだよ、とうれしそうに話すのを聞いた。

 

通常に仕事をしている人間は、毎朝、最近は8:00から始まる、ドラマをリアルタイムで見ることはできるはずがなく、最初は、タイトルくらいしか知らなかったのだが、母が、面白い、といっているのはよく聞いていた、なので、筆者が連続テレビ小説、ずいぶん以前のドラマだが、「ちゅらさん」を観て、このドラマ面白い!と思ったのは、確か、総集編を観てからかな、毎朝観ていたわけではないことは確か。ただ、連続テレビ小説での放送が終わった後も、続編が何作もできたりして、人気のドラマであった、そして、もちろん、筆者は続編も観た、続編も面白かった。

 

連続テレビ小説 ちゅらさん 完全版 DVD-BOX 全13枚【NHKスクエア限定商品】

 

 

舞台は沖縄と東京、主人公の恵理は東京にでてきて看護師となる、恵理の実家の沖縄、小浜島のみならず、下宿先の住人達もまたユニークで、沖縄と東京を舞台にした楽しくて明るいドラマだ。沖縄では恵理の父親役、堺正章の弾く三線が印象深い、筆者は三線をプロのごとく弾く人を知っているのだが、三線の音はいい、沖縄の潮風にのって奏でられるような三線の音、エイサーやゴーヤや美しい海とともに、三線の音を聞くだけで、心は沖縄に。 

 

また、恵理の祖母役の平良とみ、もよかった、ドラマの中では、“おばぁ” という愛称で親しまれていた、沖縄に根を下ろして、沖縄とともに人生を歩んできた沖縄人、といった風で、実際に沖縄出身であるのだが、コミカルなところもある、“おばぁ” という役柄にぴったり。平良とみ、が印象に残っている作品には、映画「ナビィの恋」というのもある、平良は主役で、若き日の ”おばぁ”の恋と、老いた現在の おばぁ の “恋” を描いて、こちらも、いい映画なのである、是非見てほしい映画だ。「ちゅらさん」は当時、沖縄を主要な舞台にしたドラマ、ということで話題になった、沖縄を舞台にしたもう一つの異色映画に「パイナップルツアーズ」というのもある、沖縄好きの人にはこちらも見てほしい。

 

ナビィの恋 [Blu-ray]

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タイトルの「ちゅらさん」は、沖縄の言葉で ”美しい様子“ という意味だ、”めんそーれ沖縄“ なんていう言葉もよく耳にした、夏川りみの歌で ”涙そうそう“、なんていうのもあった、知っているようで、案外知らない沖縄のこと、なので、どんどん、沖縄のことが分かってくるのは楽しい、沖縄の食、泡盛オリオンビールや、美しい海でのマリンスポーツや、また、戦争の爪痕だったり、「ちゅらさん」は恵理の物語だったので、語られることはなかったが、沖縄のもう一つの顔を知るのには、例えば、明石家さんま主演の「さとうきび畑の唄」という映画などもある。

 

さとうきび畑の唄 完全版 [DVD]

 

 

沖縄、というところは魅力的なのだね、そんな沖縄の魅力を伝えてくれるのが「ちゅらさん」というドラマであった、だから、人気があったのではないだろうか。そんな「ちゅらさん」を、また、観たい、と思う今日この頃、再放送してほしいなあ。

 

 

ちゅらおばぁのなんくるないさ―あなたが忘れてしまった無理しない生き方

 

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TVドラマ  男たちの旅路

 

鶴田浩二主演 男たちの旅路 DVD全5巻セット【NHKスクエア限定商品】

 

これも古いTVドラマであると思うが、名作でもあると思う、鶴田浩二、水谷豊、桃井かおり森田健作柴俊夫そうそうたる顔ぶれの役者がそろっている、第一部、全三話では、現在は千葉県の知事で、時折テレビで答弁している、若き日の森田健作を見ることができる、昔は「俺は男だ!」などの青春ドラマで活躍していて、溌剌たるイメージがあった森田健作も、知事になってその溌剌さも色あせてしまって、昔のイメージは全くない、こんなふうに年を取らなくてもいいのにな、と思ったりする、政治家になったりしたからか。

 

かたや、水谷豊は違った道を歩み、今でも現役の役者、テレビ朝日の刑事ドラマ「相棒」で、大活躍、TVドラマ「相棒」は、20年も続いている、或る意味、スゴイ、長寿番組すぎる感、が、筆者はTVドラマ「相棒」のわりとディープなファンなので、もっともっと続いてほしいと思っているのだが。「男たちの旅路」の中の水谷豊は、もちろん、若い、生意気なガードマン役が妙にはまっている、鶴田浩二扮する、吉岡上司に食って掛かり、衝突しながら、ガードマンの職務を全うしていくストーリーは面白い、そこに、桃井かおり扮する女ガードマンが絡んできて、各回、見ごたえのある、いいドラマ。

 

相棒オリジナル・サウンドトラック

 

が、鶴田浩二扮する吉岡上司は第3部あたりから迷走してくる、あれだけ、水谷豊演じる陽平君をはじめとする、若きガードマンたちに厳しくしておきながら、自分はどうなんだ、と思う展開かもしれない、このあたりの展開で、筆者は谷崎潤一郎の小説「痴人の愛」の主人公を思い出してしまった、挙句に、行方不明という展開、そりゃあ、若きガードマン陽平君も怒って当然だと思う。

 

このあたりで、「男たちの旅路」第3部は終わり、第4部へと続いていくのだが、ここで筆者にとっては大きな問題が起こってしまった、筆者はだいぶ以前にNHKで再放送された「男たちの旅路」を観ていたのだが、NHKが第4部を放送してくれない、登場している役者に起こった問題が原因か、とか、いろいろ言われるのだが、第3部で終わりにされた筆者は、第4部が見たくて仕方がなかった。当時は、ビデオ・DVDレンタルショップが全盛期の時であったので、当然ながら、レンタルショップに行ってみた、何軒が行ってみた、が、どこのレンタルショップに行っても、手に入ることはなかった、どれだけ残念だったか。

 

なので、筆者はまだ「男たちの旅路」、第4部を観ていない、名作といわれている第4部の「車輪の一歩」という回も、いまだ観ず。最近は、ネットの動画で見ることもできそうな感じ、また、第4部のDVDやBlu-ray も販売しているようだ。まだ、ネット動画の視聴も、DVDやBlu-rayの購入も試していないが、そのうち、トライしてみよう。

 

 ドラマ「男たちの旅路」はいいドラマだ、各回それぞれいい、第一部で姿を消した森田健作、こういっては何だけれど、もしかして、演技力のせいかしら、と思ってしまった、水谷豊や桃井かおりと一緒に演技していると、やっぱり、感じてしまった、まあ、健作君なりに頑張ってはいたけれど。第2部から森田健作とバトンタッチした柴俊夫もいい感じで、ドラマになじんでいった、元特攻隊という鶴田浩二演じる吉岡上司は頑固、いこじ、孤独感たっぷりで、或る意味、ピッタリの役。

 一方、桃井かおりはしばらく前までは、化粧品のコマーシャルにでていて、その美しさを思う存分視聴者に見せていたが、今は何をしているのだろうか、とんと、音沙汰ないような気がする。

 

もう一度、是非見たい名作であるし、何よりも、第4部を、ぜひぜひ観たい、と改めて思っているドラマ、ドラマそのものも、もちろん名作であるが、若き日の、ガードマン役の役者たちを見るのもまた、このドラマの楽しいところ、お勧めです。

 

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TVドラマ   マイアミ・バイス     ドン・ジョンソン/  フィリップ・マイケル・トーマス  主演

今週のお題「もう一度見たいドラマ」

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「Miami Vice/ マイアミ・バイス」というタイトルを初めて見たり聞いたりしたとき、 “Vice” って何?と思ったものだ、”Vice"っていう単語は、”悪“ とか ”悪徳“ とか “非行” っていう意味だから、”マイアミの悪”? ”マイアミの悪徳“? とか思って、わけがわからなかったのだが、ドラマを観れば、マイアミの刑事ドラマであった、後に知ったことでは、”Vice” というのはマイアミで一番人口の多いデイド郡、マイアミの一番南の地区、というところの警察の風紀課の名称で正式には “Vice squad” というとのことだ。この “Vice” と 舞台になる地、”Miami” を組み合わせて、”Miami Vice/マイアミ・バイス“ とタイトルを命名したようだ、なるほど、刑事ドラマであることに納得。

 

刑事と書いたが、正確には潜入捜査官であり、通常の ”刑事“ とは少し役どころも違う、主役はドン・ジョンソン演じるところのソニークロケット刑事とフィリップ・マイケル・トーマス演じるところのタブス刑事の二人。ドン・ジョンソンが主演している映画で印象に残っているのは、デニス・ホッパー監督の「ホット・スポット」と、なんともへんてこりんなタイトルだと思った「ハーレーダビットソンマルボロマン」だ、どちらの映画でも、ドン・ジョンソン演じる男は、銀行強盗したり、現金輸送車を襲撃したりして、「マイアミ・バイス」の刑事役とは、全く違った役どころ。一方、タブス役のフィリップ・マイケル・トーマスに関しては、残念ながら、「マイアミ・バイス」のタブス刑事役以外で、印象に残っている映画、というのは筆者には思い出すことができない。

 

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まあ、そんな二人が主役の潜入捜査官を演じるTVドラマ「マイアミ・バイス」なのだが、「マイアミ・バイス」のソニーとタブスは、とにかくカッコいいのである、特に、ドン・ジョンソン演じるソニークロケットは。名前からして、スタイリッシュではないか、「マイアミ・バイス」を初めて見た時、この刑事らしくない名前をもち、白いジャケットとパンツに身を包み、ヨットで暮らす、ソニークロケットがなかなか ”刑事“ には思えなかった。やっぱり、”刑事“ というよりは ”潜入捜査官“ といったほうが、”ソニークロケット“ にはピッタリくる。

 

このTVドラマを見る誰もが、ソニークロケットのカッコ良さと(タブス、ゴメン!)、このドラマのスタイリッシュさを口にして、褒めたたえる、先にも書いたけれど、実際に、カッコよかったんだ、このドラマとソニーは!

ソニー人物評の言葉を借りると、 潜入捜査官ソニークロケットは「ヴェルサーチを着こなし、ロレックスの腕時計、愛車は黒のフェラーリと白のフェラーリ」、ただし、「高級ブランドの服、装飾品の類は潜入捜査のために貸与された押収品でソニー個人の私物ではない」ということだ、エルビスという名前のワニと一緒にヨットに住んでいる。

 

後に、コリン・ファレルジェイミー・フォックスの二人が主演で映画「マイアミ・バイス」が作られたが、筆者は映画は観ていない、ドン・ジョンソンソニークロケットとフィリップ・マイケル・トーマスのタブスの印象、イメージが強すぎて、映画を観る心持にはなれなかった、「マイアミ・バイス」といえば、筆者にはTVシリーズ

 

オープニングの音楽も軽快なテンポで、耳について離れない、そんな「マイアミ・バイス」、もちろん、スタイリッシュでクールなだけではなく、面白いTVドラマである、”もう一度観たいドラマ“、自信をもって、本当に!

 

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TVドラマ  女王ヴィクトリア 愛に生きる

 

 

女王ヴィクトリア2 愛に生きる DVD-BOX

 

イギリスのBBCのドラマで、日本ではNHKが放送していた、イギリスではシーズン3まで放映されたらしいのだが、日本ではまだシーズン2までしか放映されていない、NHK、お願いだから、シーズン3を放送してほしい、と切に願う次第。シーズン4の撮影もあるとかないとか、主役のヴィクトリア女王役のジェナ・コールマンが降板して、役者が変わるとかかわらないとか、ジェナ・コールマンのヴィクトリア女王役気に入ってたのに、観ることができなくなってしまったら残念だ、と思ったり、が、シーズン2の最終回だけは、何故か、録画しているので、その回を観ればコールマンのヴィクトリア女王を見ることはできるけれど。

 

シーズン1では若くして女王になったヴィクトリアが描かれる、政治的なことも、当時の政治状況や、政治家のこともふんだんに描かれるので、最初は当時のイギリスの王室と政治のことが分かってないと、混乱しそうになるが、見続けていると登場人物の人間関係にもだんだん慣れてくる、何よりも、ジェナ・コールマン演じるヴィクトリア女王がチャーミングなところが、このTVドラマの魅力かしら。ヴィクトリアの夫となるアルバート公も魅力的、ヴィクトリアとアルバートの出会いや、結婚後のエピソードもいい。

 

とはいえ、主人公ヴィクトリア女王、18歳という若さで女王になり、女王になった当初はメルバーン子爵を寵愛したり、夫アルバートをこよなく愛して、夫アルバートが亡くなった後、10年もの間、喪に服して公務にでてこなかったり、ディズレーリ首相を寵愛したり、「Queen Victoria 至上の恋」という、、ジュディ・デンチ主演のヴィクトリを励ましてくれたアルバートの使用人との恋の映画もあるし、同じく、ジュディ・デンチ主演の「ヴィクトリア女王 最後の秘密」という映画もあるように、TVドラマのタイトル通りヴィクトリア女王というのは ”愛にいきる“ 女王の一面も持っていた人であったか、と感じる。

 

ヴィクトリア女王 最期の秘密 [DVD]

 

「女王ヴィクトリア 愛に生きる」では若きジェナ・コールマンが、「Queen Victoria 至上の恋」と「ヴィクトリア女王 最後の秘密」では大ベテランのジュディ・デンチが、ジュディ・デンチ、どれほど、ヴィクトリア女王役がはまっているのか、それぞれヴィクトリア女王を演じて、若き日の女王と晩年の女王をみせてくれる、イギリスにも数多くの名だたる女王がいるが、これほど何かと映画やドラマに取り上げられる女王というのは、ヴィクトリア女王ならではか、何しろ、在位期間も長かったしね。

 

筆者が録画しておいたシーズン2での最終回では、自分の元に引き取っていた黒人の少女を最初の養い親の元へ戻すエピソードであるとか、王室でのクリスマスのシーンであるとか、こういったシーンが割と好きで気に入っている、政治の世界で見せていた、おそらく、厳しい面とは逆の優しいヴィクトリアの一面がここでも描かれる。

こういったところが、おそらく、このTVドラマ「女王ヴィクトリア 愛に生きる」を魅力的にしているところであり、人気のあるところかしら。

 

TVドラマ「女王ヴィクトリア 愛に生きる」、シーズン1もシーズン2も、もう一度ぜひ観たい、シーズン3をぜひぜひ観たい、ということで、紹介しました。

 

 

ヴィクトリア女王の王室: 側近と使用人が語る大英帝国の象徴の真実

 

 

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映画  ギャラクシー・クエスト

ギャラクシー・クエスト (字幕版)

 

この映画は「スタートレック」へのオマージュだ、観たことはないが、「サボテン・ブラザース」という映画もパロディしているらしい、また、「七人の侍」や「荒野の七人」のストーリー展開をも、彷彿とさせる、きりがない気がするが、少なくとも、だれが見ても、「スタートレック」を観たことのある人にとっては、「スタートレック」のパロディ、ということはすぐにピンとくる。

 

宇宙船エンタープライズ号に、カーク船長に、ミスター・スポックに、彼らとかかわる宇宙人に…と、「スタートレック」フリークにとっては、まだまだ、微に入り細に入りパロディされていて、たまらなく愉快な映画なのであろう、まあ、それほどのスター・トレック フリークではなくても、この映画をみて、スタートレックを思い出し、愉快になる、パロディもさることながら、この映画自体、ストーリーも面白い。

 

人間に姿かたちを変えている宇宙人もいい、又、ひょんな時に、本来の宇宙人の姿を見せてしまうところも笑える、いろいろな経過があって、この宇宙人たちに協力する羽目になる経緯もおかしい、この宇宙人たちには ”嘘“ というものの概念がない、という設定、これもこの映画を面白くしているポイントの一つ、コメディなのだがラストのクライマックスでもこの設定は効いている、ここら辺は、少し、シリアスになっている。

 

映画「スター・トレック」は何作も作られてはいるが、筆者が主に「スタートレック」を観たのは、昔、昔、子供の時見たTVシリーズの「スタートレック」で、毎回30分ほどの短いTVシリーズだった、このTVシリーズにも若き日の カーク船長も、ミスタースポックもちゃんといた、なので、1979年の映画「スタートレック」第一作目を観た時には、ストーリーそのものよりも、当然のこととはいえ、カーク船長もミスター・スポックも老けたなあ、という印象が強かった、蛇足だが、ミスター・スポック役のレナード・ニモイは「ミッションインポッシブル」の元TVドラマ、「スパイ大作戦」のレギュラーで、変装の名人を演じていた役柄の印象も強い、変装の名人、エイリアンに変装しちゃったのか、という感じ。

 

スター・トレック:宇宙大作戦 Blu-rayコンプリートBOX(ロッデンベリー・アーカイブス付)

 

話を映画「ギャラクシー・クエスト」に戻そう、宇宙人を助けることになってしまった、ギャラクシー・クエストの面々だが、ラストの地球への帰還のしかたもよかった、現実とドラマのシンクロ、うまく、落とし込んだ、と思った、一つおまけもついて、最後まで笑わせる。なんでこの映画いいと思うのか、好きなのかな、と思うとき、「スタートレック」へのオマージュだけ、というよりも、この映画のストーリーそのものも面白い、宇宙人のキャラが面白い、ギャラクシー・クエストの面々も面白い、正義感前面に押し出すわけでもなく、腰が引けてしまいそうになるところも面白い‥‥ということで、面白いのだ、この映画。

 

なので、一度実際に映画を観て、この面白さを味わってほしい、と思うのでした。

 

スター・トレック オフィシャル宇宙ガイド

 

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プリティ・ウーマン  ジュリア・ロバーツ/  リチャード・ギア 主演

プリティ・ウーマン (字幕版)

 

以前、オードリー・ヘップバーン主演の「マイ・フェア・レディ―」のことについて書いたことがあった、この映画は公開当時から言われていたことだが、現代のピグマリオンの物語、「マイ・フェア・レディ」の現代版、ということだった、そのように言われただけあって、映画の中では、主役のジュリア・ロバーツ演じるビビアンは実際にペントハウスオードリー・ヘップバーン主演の映画「シャレード」を観ているシーンもある、また、オードリーの映画「マイ・フェア・レディ」でのアスコット競馬場のシーンは、映画「プリティ・ウーマン」では、ポロの試合のシーンで再現されている。

 

マイ・フェア・レディ [Blu-ray]

 

久しぶりに改めてこの映画を観ると、以前感じなかったことなども改めて思ったりするものだ、それはなに?と、問われるならば、それは、ジュリア・ロバーツの美しさ、と答えよう。改めてみた映画「プリティ・ウーマン」では、ジュリア・ロバーツの美しさが光っていた、初めて着たカクテルドレスのシーンは ’プリティ‘ で美しい、ロデオ・ドライブで次から次へと衣装を買っていくシーンは楽しい、ポロの試合の時の衣装も帽子も美しい、オペラを見に行った時の赤いドレス姿も美しかった、ラストで着ていた衣装も似合っている‥‥など、ジュリア・ロバーツ、まさに “プリティ” だった、と感じる。

 

最後は、ラストの一歩手前の結末で終わってもよかったかもしれない、と筆者は感じたりもしたのだが、やはりアメリカ映画、ハリウッド映画ではそうはとんやがおろさなかった、ハリウッドらしい結末となる。

リチャード・ギアは王子様役が実によく合っている、「愛と青春の旅たち」でも、似たようなエンディングを演じている、映画「帰らざる河」の時にも書いたのだが、「帰らざる河」も最後は王子様登場パターンのエンディングだった、このパターンのエンディングのストーリーって、やっぱり受けるのかな、アメリカでは、何しろ「プリティ・ウーマン」の映画のラストでも歌っていたからね、“アメリカン・ドリーム” って。

 

愛と青春の旅だち (字幕版)

 

ビビアンのストーリーのほかに、この映画ではアメリカの億万長者の生活ぶりも見せられる、ホテルのペントハウスに滞在し、リチャード・ギア扮する億万長者エドワード・ルイスの意向には、ホテルの支配人はじめ従業員も従順に従う、それは、ロデオ・ドライブでの高級ブティックでも同じこと、アメリカの本当のお金持ちというのはこういうことができるのか、と、感心したりする。

 

そして、ビビアンのアメリカン・ドリームのハッピーな気分に隠れてしまっている、アメリカの生活の格差の大きさも感じたりする。この映画ではコメディ調に描かれていて、深刻さはほとんど感じられないように描かれてはいるが、この映画から何年もたっている現在のアメリカのコロナ禍も、この富の格差も数ある原因の中の一つではないかしら、と。

 

「帰らざる河」、「マイ・フェア・レディ」、「愛と青春の旅立ち」と並んでこの映画「プリティ・ウーマン」もシンデレラ物語である、先にも書いたが、アメリカの映画はやはり、シンデレラ―ストーリーが好きなのだ、

ということで、この映画はマリリン・モンローの時代から繰り返される、ハリウッドのテーマであるが、現代版に置き換えたピグマリオンの話は面白い、ジュリア・ロバーツは美しい、オードリーとはまた違った美しさを見ることができる、そして、億万長者の生活もね。

 

有名な映画だね、是非、一度、どうぞ!

 

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映画 テキサス  アラン・ドロン/  ディーン・マーティン  主演 :悪くないけれど残念な映画

テキサス(HDリマスター版) [DVD]

 

アラン・ドロン初の西部劇という、アメリカ映画のコメディである、コメディ映画なので、もう一人の主役も、ディーン・マーティンという、アメリカを代表するコメディアン、かつ、俳優である、渋めにクールな役柄のアラン・ドロンを見慣れているものにとっては、例えば、「太陽がいっぱい」であるとか、「サムライ」や「暗黒街の二人」、「山猫」、「若者のすべて」など、あげればいくらでもあげられるような映画、  西部劇、しかも、コメディを演じるアラン・ドロンといわれても、どうも、ピンとこなかった。

 

若者のすべて (字幕版)

 

が、アラン・ドロンの映画、というので見た、アメリカ娘に恋をして結婚しようとするスペイン貴族、という役柄、名前は、ドン・アンドレア・バルダザールといって、西部劇にでてくる登場人物の名前にしては、あまりにも、ミスマッチ、何か、滑稽感すら感じた、そもそも、西部劇とスペイン貴族というマッチングで、すでに、いやな予感がしていた、映画を観始めると、案の定、冒頭の結婚式当日のシーンでアラン・ドロンは、派手な立ち回りもあるのだが、映画から浮いている感は否めず、思い切りコメディーしているだけに、こう言っては何だけれど ‘間抜け’ なスペイン貴族に見えた。

 

もしかしたら、観るべきではなかったか? と、いう思いにとらわれて、映画はまだ始まったばかりだったのだが、観るの、やめようかと思ったくらいだ。しかし、この後、舞台は映画タイトルの ”テキサス“ に移り、テキサスの平原を ‘颯爽と’ 馬を走らせるアラン・ドロンや、インディアン娘を助けるアラン・ドロンや、アパッチとの格闘で ’素晴らしい‘ アクションを見せてくれる アラン・ドロン を見せられていると、ストーリーにもそれなりに引き込まれ、最初はどうなることかと思った映画も、観終わってみれば、思ったほど悪くない、意外と楽しめた、面白かったんじゃない‥と思った。

 

アメリカ人、サム・ポリス役のディーン・マーティンには、ディーン・マーティンとしての見せ場はあるのだが、‘テキサス’ というアメリカきっての舞台にもかかわらず、映画をさらったのはアラン・ドロン、軍配はドロンにあがるのではないか、と筆者は強く感じる。

 

この映画にはもう一人、注目すべき人物が出演している、かのトム・クルーズ主演のアクションシリーズ映画「ミッションインポッシブル」、の元になったTVシリーズスパイ大作戦」、のフェルプス君、こと、ピーター・グレイブスである。こんなところでフェルプス君に出会えるとは思わなかった、スパイ組織IMFのリーダーもここでは騎兵隊の隊長という役回りで、執拗にアラン・ドロン扮するスペイン貴族ドン・アンドレア・バルダザール君を追跡する。映画のラストのこの隊長と貴族バルダザールのやり取りと決着は、かなりいい加減な決着の付け方で、もう、映画をENDに持っていくための丸投げ、手抜き、と思われるようなシーンなのだが、観ているほうも、まあ、しょうがないか、という気分にさせられる。

 

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いろいろ書いたが、結局、この映画は楽しめた、悪くなかった、冒頭のシーンや、ラストの ’手抜き‘ などもあるのだが、アラン・ドロンの西部劇コメディ ’熱演‘ に免じて許してしまえる。もっとも、デビューしたての頃、「お嬢さん,お手やわらかに!」という、フランスのコメディ映画にも、アラン・ドロンは出演してはいるけれどね。

 

というわけで、面白かったんだけれど、この映画、上で述べた理由によって、”悪くはなかったけれど、残念な映画“ としようと思う。

 

 

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時計じかけのオレンジ  マルコム・マクダウェル 主演/  スタンリー・キューブリック 監督

時計じかけのオレンジ (字幕版)

 

スタンリー・キューブリックの優れた映画で共通しているところは、映画の冒頭で、私たちの想像を超える新しい世界を観客に見せつけて、彼の映画に釘付けにしてしまう、テクニックである、それは、顔面にパンチを食らわせておいて、相手に反撃する隙を与えず、映画の場合は、観客に余計なことを考える間も与えず、自分のペースに引きずり込む、映画であるならば、自分の映画の世界に引きずり込む、という衝撃を、インパクトを与えることではないか。

 

以前に書いた拙稿「2001年 宇宙の旅」で、筆者は冒頭の宇宙ステーションに向かう宇宙船内でのキューブリックよる描写に釘付けにされた、ということを書いた、同じことが、彼の傑作「時計じかけのオレンジ」でも言えるのでは、と考える。ただ、「2001年宇宙の旅」では冒頭、筆者を釘付けにしたのは、素晴らしい、夢にあふれた未来図、宇宙の世界であった、が、「時計じかけのオレンジ」では、同じ未来図ではあるが、それは、夢にあふれるどころではなく、暴力と悪徳に満ちた近未来の人間社会の図である。

 

しかも、その悪逆非道の限りを尽くすのはマルコム・マクダウェル演じる、少年アレックスと彼をリーダーとした不良少年グループである、通常なら学校に通っているはずの、彼らはもちろん学校さぼっている、子供たちであるところが、或る意味ポイントか。

 

映画の中で、彼らがホームレスをボコボコに蹴ったり殴ったりしていたぶるシーンがある、映画公開当時は子供によるこのような暴力行為がショッキング、だったかもしれないが、時は流れ、映画と同じような少年たちによるホームレスに対する暴力行為がニュースで流れたのを目にしたとき、筆者は「時計じかけのオレンジ」の描いた未来図の的中に、少しばかり背筋が寒くなった。

 

また、キューブリックは「2001年 宇宙の旅」では、冒頭の宇宙船のシーンにヨハン・シュトラウスの名曲 ”美しき青きドナウ“ をかぶせてきた、この曲はウィンナワルツであり、明るく優しく美しい曲であり、「2001年宇宙の旅」の冒頭の宇宙未来図のイメージを、明るく楽しくすることに大いなる役目を果たした。では、「時計じかけのオレンジ」ではどうか、キューブリックは暴力的、破壊的未来図を描くにあたって、不良少年アレックスのお気に入りの曲として、ベートーベンの”交響曲第9番” をぶつけてきた、’喜びの歌、合唱付き‘ としてあまりにも有名な名曲だ。

 

2001年宇宙の旅 (字幕版)

「2001年 宇宙の旅」で冒頭の宇宙船の映像に心奪われたように、「時計じかけのオレンジ」では、映画の前半のアレックス達の暴力に目を見張り、心奪われてしまう、少年たちによる、現実の世界では考えられないような、いや、考えたくないようなシュールな暴力シーンなのであるが、この映画の魅力は、実は、この悪逆非道のアレックス達の暴力シーンと、人を人とも思っていない主人公アレックスにある。ジキルとハイドではないが、自分の中のハイド的メンタルが、クラッシックの名曲とともに見せられる、キューブリックのシュールなまでの暴力描写の映像に魅力を感じさせる、とでも言ったらいいか。

 

さらに、映画の中では他の不良少年グループが、ロッシーニの “泥棒かささぎ” の曲にのって、女性をいたぶるシーンもあるが、本来はとんでもない出来事のシーンなのだが、ロッシーニの名曲によって、なぜか、なんとなく、印象深いシーンになっている、と感じる。そして、とどめに、この不良少年グループもアレックス達によって、滅多打ちにされる、ここらへんも、”暴力的に“ 何か一皮むけるようにスゴイ、と感じる。

 

映画の半ばで、アレックスはある洗脳によって、“去勢”されてしまう、それからは、急に、アレックスにもこの映画にも魅力がなくなり、映画が ”つまらなくなった“ と感じてしまう、感じるのはどんな暴力にも抵抗できなくなって、今までとは真逆の立場に置かれて、暴力を受け続けるアレックスの運命への “残酷さ” だ。

 

先にも書いたが、この映画の魅力は、ひとえに、アレックスやその仲間たちの暴力性、残虐性を見せつけられるところにある。今までしてきたことへの、報いだよ、自業自得だよ、と考えられなくもないが、何故か、アレックスのそんな状態は、悲しすぎてみじめすぎる、と感じる。最後は、ハッピーエンドなのである、アレックスにとって。

観ているほうは、アレックスよかったね、と感じてしまう、つまり、この映画の中で ”暴力的、かつ、残虐的“ アレックスは魅力的だ。

 

この映画の凄いところは、そんな風に、悪逆非道、残酷残忍‥‥などの形容詞をならべて表現できるような主人公に、観ている観客を感情移入させて、アレックスを魅力的にして、”去勢“ されて ”善人“ になったアレックスを ”哀れ” に感じさるところにあると思う、監督キューブリックは「2001年 宇宙の旅」では、観ているものを未知の宇宙へといざなったが、「時計じかけのオレンジ」では、“未知” の ”魅惑の” 暴力世界へとみているものをいざなう。

 

最近は3Dというのがあって、装置を着想すれば3Dであらゆる世界、未知なる世界も体験できるようになってきたが、キューブリックは映画で3Dと同じようなメンタル体験をさせてくれた、暴力の世界の。 そこが、この映画のキューブリックのスゴイところではないだろうか。3Dの装置など使わずに、シュールな暴力的世界の疑似体験ができる映画、「時計じかけのオレンジ」がいまでも、キューブリックの傑作の一つといわれるゆえんはここにあると思う。

 

スゴイ映画だよ、是非一度、観てほしい!

 

 

 

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遥かなる大地へ  トム・クルーズ/  ニコール・キッドマン 主演   :悪くはないけれど残念な映画

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自分の土地を持たず、地主の搾取によって苦しめられている、アイルランドの農民の兄弟の末子のトム・クルーズ、地主の娘で、贅沢に愛情深く育てられたお嬢様のニコール・キッドマン、この二人が主役となって、海を渡り、新天地アメリカで、アメリカンドリームを求めて悪戦苦闘する姿を描く、“あの” トム・クルーズが畑仕事で泥だらけになり、兄弟たちと殴り合いのバトルをしている姿をまず観客は観ることになる、それまでに「トップガン」や「ハスラー2」や「デイズ・オブ・サンダー」で、戦闘機をとばしたり、ビリヤードでミラクルショットを決めたり、レーシングカーを操る、どちらかというと ’スマート‘ な役どころのトム・クルーズを見慣れていたものにとっては、泥まみれのトム・クルーズは、或る意味、衝撃的だった。

 

 

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かたや、地主の娘、お金持ちのニコールキッドマンは、相変わらず美しいが、新天地アメリカでは、アイルランドにいた時のような贅沢はできない生活に追いやられ、物語の途中では、母国アイルランドの地主の屋敷は、地主の横暴にとうとうキレた農民たちの蜂起によって焼かれてしまったりして、次第に ’泥まみれ‘ トム・クルーズ との距離がだんだん縮まっていく、距離が縮まっていくだけでなく、お互いの感情も少しづつ縮まっていく過程が映画全般を通して描かれる。

 

トム・クルーズはこの映画の中で、拳闘家としての肉体美を思う存分披露してくれる、この最強の拳闘家の役どころは、冒頭の兄弟との殴り合いのバトルの伏線となっている、拳闘家として成功して、少しづつ生活にゆとりが出てくると、新天地に来た本来の目的を忘れてしまいがちになる、という展開は特に珍しい展開ではなく、よくありがちなストーリーか、という点にこの映画の残念さがあると感じる。

 

演じているのがトム・クルーズニコール・キッドマンの ‘美しい’ 二人だからストーリーの物足りなさも許せる、と勝手に筆者は思ったりする、いや、逆に、’美しい‘ 二人が主役だから、新天地での苦労生活の描写にしっくりこず、ストーリー設定との違和感、ギャップを感じてしまうのか。

 

ストーリーは紆余曲折のすえ、ラストを迎えるのだが、このラストはいい、迫力があって、ついつい引き込まれる、この映画のハイライトだと思う、アイルランドからはるばるアメリカまでやってきたトム・クルーズ演じるジョゼフ君の目的もここにあり、いつしかニコール・キッドマン演じるシャノン嬢の目的ともなる、このラストのシーンだけで、筆者はこの映画を ’悪くない‘ 映画、といいたい。

 

トム・クルーズ主演という映画だったのだが、撮影方式以外で特段、話題になった、という記憶はない映画なのだ、が、この映画のラストのレースはいい、そして、なかなか余韻の残るいいラストシーンなのである。

ということで、筆者はこの映画を ‘悪くはないけれど’、そう、決して ‘悪くはない’ 映画、としたいと思う。

 

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運び屋   クリント・イーストウッド 主演/  監督

運び屋(字幕版)

 

優しい映画だ、もちろん、映画のタイトルは「運び屋」といって、法律に触れるやばいものを運ぶ人間のストーリーなのであるが、クリント・イーストウッド監督には珍しく、監督自身が演じる主人公も、ストーリーの展開も、ラストも、優しさに包まれた映画だった、といのが、この映画を観終わった後の率直な感想であった。

 

まず、映画の始まりから優しさが漂う、イーストウッド演じる主人公の老人は、百合の花を育てることを仕事かつ、趣味としている、主人公が育てる特別な百合なのだ、品評会のようなところで、彼の育てた百合が賞をとる、実にうれしそうな主人公、自分のユリ農場も所有している、百合育てに打ち込んでいる、人生をかけている‥‥そして、百合育てに打ち込みすぎた結果、家族とのコミュニケーションがおろそかになり、娘の結婚式もスルーしてしまい、家族との亀裂は決定的となる。

 

優しく始まる映画なのだが、主人公と家族の関係は、これまでのクリント・イーストウッド監督の映画ではおなじみの家族関係となる。家族関係にどこか問題があってぎくしゃくしている、父親は頑固者の気がある‥・というのが、イーストウッド監督が自身の映画で必ずといっていいほど描く家族であり、家庭であり、主人公である。

イーストウッド監督は、本当に幸せそうな家庭を映画くことはできないのかしら、と思ったりするのだが、現実に厳しいイーストウド監督にとって、何も問題のないような幸せに満ちた家庭、家族なんてこの世にはなく、世にある家族はどんなに幸せそうであっても、一つくらいは、必ず問題抱えているんだよ、という哲学(?)のあらわれか。または、監督のすべての映画につらぬかれる冷徹さのあらわれなのか、といった方がよいのかもしれない。

 

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主人公が ”凄腕“ の運び屋になってゆく過程とその結末、家族との関係がこの映画の三本の軸、凄腕の運び屋になっていく過程は秀逸、とても面白い、主人公本人が知ってか知らずか、意識しているのかいないのか、といったところが絶妙、やばいものを運んでいるにもかかわらず、何故か、ほのぼの感あり、そのほのぼの感の中に緊張感をさしはさむことも忘れない、うまい。

 

やばい物を運ぶ、運び屋なのだが、この運び屋に対する監督の厳しさは感じられない、イーストウッド監督丸くなった感じ、映画の中の主人公は90歳の老人、イースドウッド監督も現在90歳、映画は2018年公開なので、この年監督は88歳、90歳をまじかにして初めて優しさに ‘あふれた’ 映画を作った監督は、やっぱり年を重ねたせいなのかしら、自分と近い年齢の90歳にして運び屋となった映画の主人公に、自信を重ねたのだろうか、この映画は実際の存在した90歳の運び屋の話にヒントを得たという。

 

しかし、当時88歳にしていまだエネルギー衰えず、映画製作に意欲的なクリント・イーストウッド監督は改めて、スゴイと思う、さらに、その年齢にして、”いい映画“ を撮り続けていることには、脱帽せざるを得ないではないか。運び屋の90歳は自分も承知で法に触れることをしていたのであるから、法の制裁はまぬかれない、が、まぬかれないのであるが、ラストは優しさに満ち溢れている、こんな優しい映像を撮れるんだ、クリントイーストウッド監督は、と、筆者は少なからず驚いたりもした、やっぱり、監督心境の変化をきたしたのだろうな、と感じずにはいられない。

 

そんなラストシーンを見るだけでも、この映画は観る価値あると思う、是非、映画を観て、あのダーディー・ハリーがこんなに丸くなっちゃたの? と、自分の目で確かめてほしい。  ラストは実に美しいよ!

 

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