Kororon 映画について語るBlog

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映画 テキサス  アラン・ドロン/  ディーン・マーティン  主演 :悪くないけれど残念な映画

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アラン・ドロン初の西部劇という、アメリカ映画のコメディである、コメディ映画なので、もう一人の主役も、ディーン・マーティンという、アメリカを代表するコメディアン、かつ、俳優である、渋めにクールな役柄のアラン・ドロンを見慣れているものにとっては、例えば、「太陽がいっぱい」であるとか、「サムライ」や「暗黒街の二人」、「山猫」、「若者のすべて」など、あげればいくらでもあげられるような映画、  西部劇、しかも、コメディを演じるアラン・ドロンといわれても、どうも、ピンとこなかった。

 

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が、アラン・ドロンの映画、というので見た、アメリカ娘に恋をして結婚しようとするスペイン貴族、という役柄、名前は、ドン・アンドレア・バルダザールといって、西部劇にでてくる登場人物の名前にしては、あまりにも、ミスマッチ、何か、滑稽感すら感じた、そもそも、西部劇とスペイン貴族というマッチングで、すでに、いやな予感がしていた、映画を観始めると、案の定、冒頭の結婚式当日のシーンでアラン・ドロンは、派手な立ち回りもあるのだが、映画から浮いている感は否めず、思い切りコメディーしているだけに、こう言っては何だけれど ‘間抜け’ なスペイン貴族に見えた。

 

もしかしたら、観るべきではなかったか? と、いう思いにとらわれて、映画はまだ始まったばかりだったのだが、観るの、やめようかと思ったくらいだ。しかし、この後、舞台は映画タイトルの ”テキサス“ に移り、テキサスの平原を ‘颯爽と’ 馬を走らせるアラン・ドロンや、インディアン娘を助けるアラン・ドロンや、アパッチとの格闘で ’素晴らしい‘ アクションを見せてくれる アラン・ドロン を見せられていると、ストーリーにもそれなりに引き込まれ、最初はどうなることかと思った映画も、観終わってみれば、思ったほど悪くない、意外と楽しめた、面白かったんじゃない‥と思った。

 

アメリカ人、サム・ポリス役のディーン・マーティンには、ディーン・マーティンとしての見せ場はあるのだが、‘テキサス’ というアメリカきっての舞台にもかかわらず、映画をさらったのはアラン・ドロン、軍配はドロンにあがるのではないか、と筆者は強く感じる。

 

この映画にはもう一人、注目すべき人物が出演している、かのトム・クルーズ主演のアクションシリーズ映画「ミッションインポッシブル」、の元になったTVシリーズスパイ大作戦」、のフェルプス君、こと、ピーター・グレイブスである。こんなところでフェルプス君に出会えるとは思わなかった、スパイ組織IMFのリーダーもここでは騎兵隊の隊長という役回りで、執拗にアラン・ドロン扮するスペイン貴族ドン・アンドレア・バルダザール君を追跡する。映画のラストのこの隊長と貴族バルダザールのやり取りと決着は、かなりいい加減な決着の付け方で、もう、映画をENDに持っていくための丸投げ、手抜き、と思われるようなシーンなのだが、観ているほうも、まあ、しょうがないか、という気分にさせられる。

 

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いろいろ書いたが、結局、この映画は楽しめた、悪くなかった、冒頭のシーンや、ラストの ’手抜き‘ などもあるのだが、アラン・ドロンの西部劇コメディ ’熱演‘ に免じて許してしまえる。もっとも、デビューしたての頃、「お嬢さん,お手やわらかに!」という、フランスのコメディ映画にも、アラン・ドロンは出演してはいるけれどね。

 

というわけで、面白かったんだけれど、この映画、上で述べた理由によって、”悪くはなかったけれど、残念な映画“ としようと思う。

 

 

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