Kororon 映画について語るBlog

映画を語りつくす blog ☆ いい映画も、残念な映画も、好きな映画に、無理(?) な映画も、時に、ドラマも

クライング・ゲーム  ニ―ル・ジョーダン 監督/     スティーヴン・レイ主演

 

クライング・ゲーム DTSスペシャル・エディション [DVD]この映画は、イギリスがまだ北アイルランドの問題でIRAと対立していて、IRAの対英テロに悩まされている頃の話、そのIRAのメンバーとIRAに誘拐された男の恋人とのユニークであり、せつなくもあり、かつ、危険な物語だ。何が、ユニークで、せつなくて、危険なのか、例によって、それらについては映画をみてほしい。また、この映画にはサプライズもある、もちろん、それもここでは言えない、やはり、知りたい場合は映画を見るしかない。

 

ストーリーはさておき、もちろん、ストーリーは面白いよ、アカデミー脚本賞とったくらいだから、とはいえ、ストーリーから離れたところからこの映画の魅力を紹介しよう。この映画、まずテーマ音楽がいい、歌っているのは、あの、カルチャークラブのボーカル、ボーイ・ジョージ、今はずいぶんもうお年になられているが、この映画ではステキなハスキーボイスで、I know all there is to know, about crying game‥‥と歌う、何度聞いたことか、今でもまだ聞いているけれど…‥‥まずここでポイント。

 

主役の、スティーヴン・レイがいい味を出している、まず、人質の男に頼まれごとをされて、そのために、わざわざ男の恋人に会いに行く、ということがまず、人のいい証拠だ、このスティーヴン・レイ演じるテロリストの人の好さが、ある意味この映画の鍵かもしれない。もっとも、恋人に会いに行かなければ物語は始まらないしね、それに、優しい、映画を見ればわかるけど、とことん優しい、と思う、人が良くて優しい、役柄から想像できる性格と真逆の性格設定を演じる、スティーヴン・レイがうまい、又は、スティーヴン・レイという役者だから演じることができたといえるかもしれない。

 

スティーヴン・レイは後に、トム・クルーズブラッド・ピットとともに「インタビュー・ウィズ・バンパイヤ」という映画で共演している、役柄はほんのわき役で、私も残念ながらこの映画、「インタビュー・ウィズ・バンパイヤ」でスティーヴン・レイがどんな役で出演していたのか覚えていない、まあ、トム・クルーズブラッド・ピットといったら個性が強烈に強い俳優であるし、スティーヴン・レイは個性派俳優というより、演技で見せる演技派かな、一見地味な役も見事に演じ切る、という感じ。

それから、この「インタビュー・ウィズ・バンパイア」には、懐かしのクリスチャン・スレーターアントニオ・バンデラスも出演している、蛇足。

 

ボーイ・ジョージの歌声に乗って、誘拐された男の恋人と優しくて人のいいテロリスト(?)の話、ラストはやっぱりいいよ、どんなふうにいいか、再び、映画を見てね、この’優しくて人のいい ‘テロリスト‘ のスティーヴン・レイを、ね。

 

               クライング・ゲーム

 

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア (字幕版)

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  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video