シャレードってどういう意味だろうか? シャレードはフランス語で ’謎解き‘ という意味で、この映画ではスリリングで、スタイリッシュで、スリリングの中にユーモアもある謎解きを楽しむことができる。オードリー・ヘップパーンがジバンシーの衣装に身を包み、謎解きの映画に華やかさを添える。
オープニングからテンポのいい音楽が流れてきて耳に残る、「ピンクパンサー」のテーマ曲でおなじみのヘンリー・マンシーニ作曲。オードリーは映画「ティファニーで朝食を」では、ヘンリー・マンシーニ作曲、ジョニー・マーサー作詞の ”ムーン・リバー” をギター片手に弾き語る。 ハスキーな声で、切なく歌うオードリーのムーンリバーは映画「ディファニーで朝食を」でオードリーの演じる気ままなホリー・ゴライトリーに
切なく、ちょっぴり悲しみに満ちた表情を与える。
映画「シャレード」の方がどうかと言えば、オープニングからのテンポのいい曲に乗って、物語のほうもテンポよく軽快にロマンチックに展開していく。オードリー扮するレジーナは大富豪の夫を殺害され、次から次へと怪しい男たちがレジーナの前に現れて事件は展開してゆく。殴る蹴るの派手なアクションがあるわけではない、カーチェイスや、激しい銃撃戦があるわけでもない、が、周到に用意された謎は最後まで映画に観客を釘付け、面白い。
そして、怪しい男たちを演じるのは、ケーリー・グラント、ジェームズ・コバーン、ジョージ・ケネディ、ネッド・グラス。そして、怪しい男たちを追う方の側として、ウォルター・マッソー。これだけで、もう、そうそうたる役者がそろって豪華な顔触れ。
ケーリー・グラントはヒッチコックの映画でおなじみの役者でもあるが、今回は、敵か味方か、ケーリー・グラントの役回りも或る意味 ”謎解き”。ジェームズ・コバーンもジョージ・ケネディ―も映画に渋みを添える。ウォルター・マッソーはジャック・レモンと共演したコメディ映画「おかしな二人」でのコメディアンぶりが筆者には印象深いのであるが、今回はそのコメディアンぶりは影をひそめ、やはり渋さで映画に花を添える。。
謎解きとは別に、面白いシーンもあった。パーティー会場で行われる他愛のないゲーム。両手を使わないでリンゴをあごと首と肩で挟んで、次の相手に渡していくというリレー。リンゴを落としそうになっても手をは使えないのだから、二人のボディでもってリンゴ受け止めるという按配。
リンゴを使ったゲームというとアガサ・クリスティーのミステリー小説「ハロウィーン・パーティー」にでてくる、たらいに水を入れて浮かべたリンゴを手を使わずに口だけでリンゴを取る、”ダック・アップル“ (Duck Apple)も思い浮かぶ。アヒルのように水の中に頭を突っ込み、びしょぬれになりながら楽しむゲームか。
映画「パリの恋人」で、オードリー・ヘップバーンの美しさと魅力を存分に引き出したスタンリー・ドーネン監督。今回は、オードリーのファッションとサスペンスのスリルをミックスさせて、軽やかで危険な映画を作った。リンゴをかじりながら、どんな謎が解けるのか映画を見るのも楽しいかもしれない。
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