日の光を浴びて、深くて濃い青の海を見て、沖縄の透き通って明るくキラキラ輝いていた海を思い出した、沖縄の海はきれいだった、本当に透きとおっていて、海底の砂まで見えて、シュノーケリングは楽しかった、バナナボートは乗っているだけでも十分楽しかったのだけれど、海があんまりきれいだから、あえて、海に落ちたりしていた、そんな沖縄の土産に黒砂糖を買った、家の近くのスーパーで見る黒砂糖は細かく砕いてあるものがほとんどだが、沖縄で買った黒砂糖は一枚岩、というか、真っ黒な分厚い瓦みたいだった、とにかく固い。
以前この硬い黒砂糖を使ってお菓子を作った、黒砂糖を使った蒸しカップケーキみたいなもの。’瓦’黒砂糖は沖縄で買ってから少しかじってみた、少しかじってみただけで、その後は、ずっと何年もしまったままほっておいた、せっかく買ったにもかかわらず、使い道が思い浮かばなくてそのままになっていたんだ。砂糖の固まりだったから、何年ほっておいても、賞味期限が切れていても、問題なさそうだった、なので、この黒砂糖を使ってお菓子を作ることにした、これは実際、出来上がった蒸しケーキを食べたけれど、本人はなんともなかった、現在も丈夫でぴんぴんしています。
沖縄の黒砂糖には8か所の名産地がある、残念ながらすべての産地の黒砂糖を食べてみたことはない、また、8つの産地の黒砂糖を食べ比べて見分ける、なんてことも私にはできない、ただ、沖縄の黒砂糖はとても美味しい、ってことだけは自信を持っていいえる。黒砂糖を使った、’沖縄黒糖かりんとう‘ なんて、食べ始めたら止まらない、’沖縄‘って頭についていないとだめなんだよ、よく駅のそばの広く空いたスペースに沖縄物産展のお店が出ていて、そんな時には、必ずこの ’沖縄‘黒糖かりんとう が置いてあって、見つければ買っていた。
沖縄物産展でのお気に入りは、黒糖かりんとうばかりではない、玉木製菓の’亀の甲せんべい’も見つければ購入してしまう物産の一つ、甘くはないんだ、これは、塩が効いていて、カラッと揚げてあるおせんべい。関東でいうと丸い形をした歌舞伎上げせんべいを一回りも二回りも大きくしたもの‥‥っていう感じかな、色はもっと薄い。あるときなど、これから旅行に行こうってときに、駅の連絡通路に小さな沖縄物産展が店を出していて、この亀の甲羅せんべいを見つけてしまった、よせばいいのに買ってしまった、しかも、一袋ではなかった、二袋か三袋くらい、旅行先のまだ目的地にもついていないときに、おかげで、旅の間中ずっと亀の甲せんべいが割れないように、気を使いながら運ぶ羽目になった、でも、この時は、今買わなければ二度と出会うことができない!亀の甲せんべい!っていう思いでいっぱいでした。
話を黒糖に戻そう、黒糖を使ったお菓子。そう、黒糖蒸しケーキ以外にも作った、’豆花‘(トウファ)を、台湾のスイーツ。豆花自体は豆腐と豆乳がメインな材料なので豆花だけ食べても甘みはほとんど感じない、豆花にかける黒蜜が黒糖を水で煮溶かしたものだ。黒蜜とのコラボで、豆花は実に美味になる、さらに冷凍マンゴーとキウィ―をカットして豆花とともに。豆花とフルーツのコラボも美味、美味、私はすっかり豆花が気に入ってしまった。
黒糖は真っ白な上白糖に比べて、カルシウムもカリウムもミネラルもずっと、ずっと、豊富に含まれている、砂糖とはいえ体にもいい。今日は梅雨の晴れ間で日差しもサンサンと、実に気持ちの良い一日、そんな気持ちの良い日に美しい海を見て、美しい沖縄の海に思いを馳せていたのだけれど、結局、黒糖の話となり、花より団子、になった、というのが落ちでしょうか、でも、やっぱり、海もいいよね!