Kororon 映画について語るBlog

映画を語りつくす blog ☆ いい映画も、残念な映画も、好きな映画に、無理(?) な映画も、時に、ドラマも

映画 Mr. & Mrs. スミス    ブラッド・ピット   アンジェリーナ・ジョリー    主演 : 悪くないけれど残念な映画

Mr.&Mrs.スミス プレミアム・エディション [DVD]

 

英語のSmith (スミス)と言う姓は、日本語で言うと、鈴木さんであるとか、佐藤さんなどの姓と同じく、実にたくさんのSmith を姓に持つ人々がおり、別に鈴木さんであるとか、佐藤さんが、何か悪いというわけでは決してなく、単に、鈴木さんであるとか、佐藤さんと言う姓は、実に一般的で、普通であり、ごくごく、巷では特別珍しい姓ではない、というこを確認しておきたい次第であり、そして、先にも行ったように、全く同じことが英語の姓Smith(スミス)さんにも言えるのである。

 

そこで、この映画のタイトル、「Mr. & Mrs. スミス」、日本語に意訳すると ”鈴木さんの旦那さんと奥さん“ とでもなろうか、そして、このタイトルから日本人が直感的にイメージするのは、ごくごく普通に平凡に生活している、ご近所の鈴木さん、ではないかと推察する。同様に、アメリカ人がこの映画のタイトル「Mr. & Mrs. スミス」ときいた時にひらめくイメージというのは、まさに、日本人が ”鈴木さんの旦那さんと奥さん“ というセリフを聞いたときにひらめくイメージとそう変わりはないであろうとこちらも推察される。

 

が、しかし、その “鈴木さんの旦那さんと奥さん” が、つまり、映画では、”スミスさんの旦那さんと奥さん“ が、ブラッド・ピットアンジェリーナ・ジョリーである、という事実を見せつけられるとき、ああ、この ”鈴木さんの旦那さんと奥さん“ は、一筋縄ではいかない、どうやら、二人の生活は波乱万丈に展開し、この夫婦は一癖も二癖もある旦那と奥さんに違いないのでは、とまたしてもひらめき、いたって一般的な ”Mr. & Mrs. スミス(Smith)” のイメージとは真逆のブラッド・ピットアンジェリーナ・ジョリーの2大スター、この実に大きなギャップが、自然、映画への期待感へとつながる、という按配なのではないだろうか。

 

実際、映画を観ればわかってもらえるのだが、この ”スミスさんの旦那さんと奥さん“ は、とんでもない旦那と奥さんであることが、映画のほぼ最初の頃にわかってくる、わかってしまえば、その後の展開は、もう、アクションに次ぐアクション、駆け引き、だましあい、さまざまな戦闘テクニック、など織り交ぜて、一気にラストへと突っ走る、ブラッド・ピットアンジェリーナ・ジョリーも、不死身とも思える戦闘テクニックと戦いを映画全編を通して、又、最後のクライマックスでも見せるのである。

 

こうして、ひょっとしたら我が家の顔なじみのお隣さんかもしれぬ ”スミス夫妻“ の冒険は終息し、結婚5年を迎え、倦怠期に入りつつあった旦那さんと奥さんは、見事、夫婦の危機を乗り越え、再び平和な日常が戻ってくる‥‥と思うのだが、平和かどうかは観ている方の判断に任せたいと思う。少なくとも、この映画で主役を演じた二人の俳優は、実生活ではこの後、この映画をきっかけにウェディングベルを鳴らす、もっとも、何年かの後には、泥沼の離婚劇を演じることになるのだが。

 

最後に、世の中夫婦で同じ仕事をしているカップルは星の数ほどいるのであるが、ミステリファンの筆者としては、どうしても、思い出してしまうのがトミーとタッペンスという、おしどり探偵の物語であり、これは、ミステリーの女王と言われる、アガサ・クリスティーの生み出した探偵であり、彼らの場合は “Mr.& Mrs. ベレスフォード(Beresford)“ となる。この二人の活躍においては銃撃戦等のアクションはなく、クリスティーのミステリーらしく、ウィット、機知にとんだ事件展開となり、筆写は気に入っている ”Mr. & Mrs. ベレスフォード“ なのである。”Mr. & Mrs. スミス“ でアクションてんこ盛りの世界にひたった後には、こちらの “Mr. & Mrs.ベレスフォード” で、ミステリーの世界に足を踏み入れてみるのも悪くないのでは、と感じる。

 

さて、映画のほうは、先ほどからも書いている通り、アクションに次ぐアクションであるが、どうも筆者がしっくりこないのは、映画の最初と最後で登場する、精神分析医のシーンであり、或る意味、最後は映画の落ちになっているのであるが、どうも、もっと違うシーンで落とせなかったのか、と思ってしまったりして、残念ではある、と、言うことで、今回この映画、面白いのだが、悪くないけれど残念な映画、としたいと思う。