Kororon 映画について語るBlog

映画を語りつくす blog ☆ いい映画も、残念な映画も、好きな映画に、無理(?) な映画も、時に、ドラマも

映画  ムトゥ 踊るマハラジャ    ラジニカーント 主演

『ムトゥ踊るマハラジャ』5.1chデジタルリマスター版(字幕版)

 

インドの映画である、この映画が公開された当時、20年以上も前の話だが、この映画がヒットして人気を博していることは知っていた、この映画を観た人が、面白い!と絶賛していた、が、当時、インド映画、ということで、筆者にはあまりになじみなく、映画宣伝のポスターなどから、サリーを着てダンスを踊りまくる、ミュージカル的インド映画、という先入観にとらわれて、残念ながら、この映画を観ずにいた。そんな映画だったが、“面白いんだよ” という観た人の感想がどこかに引っかかっていて、20年以上たった今、いまさらながら、観てみようかな、なんて思ったりして、結局、観てしまった。

 

それで、感想は?と問われれば、面白かったよ!と筆者は答える、そう、映画「ムトゥ踊るマハラジャ」は面白い映画だった。ミュージカル映画ではないのだが、主人公ムトゥの歌と、ダンスが、劇中ところどころ顔を出す、その歌で同じ歌詞を繰り返し、繰り返し歌う、そこが実はよかった。劇中の歌のいいところは、歌詞がシンプルであるということ、どの歌も、字幕を見る限り、シンプルなフレーズで、インドのタミル語でしゃべり、歌うのである。同じフレーズと歌詞の繰り返しである、ちんぷんかんぷんのタミル語の歌であっても、観ているほうにはテンポがよく、ダンサーたちの熱気とエネルギーが伝わってくる、映画のテンポの速い流れを感じることができるのは、観ているほうには気持ちがいい。

 

ダンスもいい、ハリウッドのミュージカル、ブロードウェイのミュージカルとは一味違った、キレッ、キレッのインド的ダンスなのである、振り付けはシャープ、ダンサーの動きもシャープ、マイケル・ジャクソンの “スリラー” にも引けをとらぬパフォーマンスだ、と筆者は称賛したい。

 

ストーリーもいい、ムトゥとご主人様をめぐる話、ムトゥの生い立ちをめぐる話、誤解にすれ違い、さらにまた誤解にすれ違い、を繰り返し、クライマックスへ。また、荒唐無稽な数々のアクションシーンもいい、スローモーションも組み込まれ、絶対的強さを誇るムトゥが爽快でかつ、気持ちがいい、こんなアクションシーンも面白い、インド映画やるなあと、映画に釘付けにされるところ。

 

この映画の本来のタイトルは「ムトゥ」であった、日本で公開されるにあたって ”ムトゥ“ の後に “踊るマハラジャ” という一言が加わった、”ムトゥ“ はこの映画の主人公の名前であるので、映画のタイトルとなるのもさもありなんで、何ら不思議はない、思うに、日本でヒットさせるにあたっては ”ムトゥ“ だけではインパクトが弱かったので ”踊るマハラジャ“ と付け加えたのか。 映画のポスターを観ても、主人公のムトゥをイメージさせるものは何もない。一方、”マハラジャ“ というのは本来サンスクリット語で ”偉大な王“ ”高位の王“ という意味であるので、”踊るマハラジャ“ というのは映画の内容を言い当てている。

 

80年代バブルのころに大ブレイクしていたディスコ ”マハラジャ“ というのがある、お立ち台なるものの上で女性たちが踊りまくる、というイメージが一番強い、現在も復活して六本木で営業中の高級ディスコである。筆者がこの映画のタイトル ”踊るマハラジャ“ と聞いて一番にイメージしたのは、この高級ディスコ ”マハラジャ“ であった、実際に映画を観てみると、ディスコマハラジャに勝るとも劣らないキレッ、キレッのパフォーマンスを見ることができた、おそらくこのタイトルは、そんな宣伝効果も狙って、日本になじみの薄かったインド映画に強烈なインパクトを与えるためのネーミングでもあったのではないか、と、筆者は勝手に想像する。

 

筆者は当初、インド映画と聞いてあまりのなじみのなさに、若干引いてしまった、ムトゥが主人公の名前だともわからなかった、これからこの映画を観ようと考えている方々には、どうぞそんなことのないように心から祈っている、映画「ムトゥ 踊るマハラジャ」は面白い!ずいぶん遅まきながら、筆者もその面白さを堪能できてうれしく思う、お勧めの映画です。