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レッド・サン :     チャールズ・ブロンソン/  三船敏郎/    アラン・ドロン 主演    : 悪くないけど残念な映画  

 

 

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三船敏郎チャールズ・ブロンソンアラン・ドロンという、日・米・仏のそうそうたる、三大スターがそろい踏みしたゴージャスな映画、のはずであった。もちろん、顔ふれはゴージャスだ、「七人の侍」、「用心棒」、「隠し砦の三悪人」等で、その名をはせた時代劇の名優三船敏郎に、アメリカの貫禄あるビッグスター、チャールズ・ブロンソン、「太陽がいっぱい」、「冒険者たち」、「サムライ」などで、美貌とクールさを世界に見せつけたアラン・ドロン、配役を聞いただけでも公開前から期待の高まらないわけはない。さらに、監督はテレンス・ヤング、007シリーズ「ドクター・ノオ」や「ロシアより愛をこめて」、オードリーの「暗くなるまで待って」など、数々の名作を監督している、なお一層、期待は高まるというものだ。

 

 

サムライ(字幕版)

                                                 ロシアより愛をこめて (字幕版)

ストーリーは悪くない、チャールズ・ブロンソンもいい味出している、三船敏郎演じる日本人サムライの描き方も自然な日本人になっている、変にデフォメルされてはいなかった、アラン・ドロンの悪役ぶりはどうか、ちょっと甘いマスクの甘い悪役っていう感じ、非情に容赦なく拳銃で人間撃ち殺していたけれど、もっと”悪“っていう感じが出せてもよかったかな、と感じる。そんな、アラン・ドロンが美形すぎたという弱点もあったが、全体としては悪くない映画だ。

 

が、残念なことに、気持ち、緩慢、長すぎる、エピソードとエピソードの間が、それで、退屈してしまう、飽きてしまう、チャールズ・ブロンソン三船敏郎扮する、アメリカ人と日本人が友情をはぐくんでいく過程、一難去ってまた一難に見舞われる二人。広大な荒野をイメージしているのかもしれない、めちゃ広いんだから、そう簡単に旅もできないし、目的地にもつかないんだよ、その通り、なのだが、それに、生まれも生活環境も180度違った人間二人がそう簡単に、絆で結ばれはしないだろう‥‥と、監督テレンス・ヤングは考えたのか。

 

そうかもしれない、が、時間短縮、もう少しテンポよく物事運んでいれば、もっと乗りよく感情移入もスムーズに、観ているほうも映画の世界に入り込めたのではないか、残念ながら、黒澤にあったスピード感がヤングには欠けていた、クレマンが目いっぱい生かしたドロンの美しさをヤングは生かしきれなかった‥‥レッド・サン、残念だった。

 

さらに、日本人の立場から言うと、せっかく三船敏郎に侍役を当てたのだから、三船の立ち回りをもっと見たかった、インデアンのアパッチ族に襲われたラスト、草藪の中で申し訳程度の立ち回りがあったが、もったいない、せっかく世界の三船がいたのだから、もっと派手に豪快に殺陣を見せてくれたなら、もっと迫力ある”レッド・サン“になったろうに…‥残念。

 

というわけで、せっかくの日・米・仏の豪華三大スターそろい踏みの映画ではあったけれども、映画の内容は豪華三大スター並みにはいかなかった。余談だが、黒澤明は“トラ・トラ・トラ”でハリウッド進出を失敗したが、三船敏郎は残念な部分はあるとはいえ、”レッド・サン“で、うまくハリウッドデビューを果たしたのではないか。

何年か後に、三船敏郎に続き、見事、ハリウッドデビューを果たす役者にクリント・イーストウッド監督「硫黄島からの手紙」の渡辺謙がいる。渡辺謙に続くのはだれか、今から楽しみでもある。

 

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