今週のお題「私の好きなアイス」
京都の三条鴨川の近くに甘味処がある、この甘味処がずっと以前まだ、関東に店舗を持たない頃、春には桜、秋には紅葉、と毎年のようによく京都を訪れていた、そして、京都を訪れると必ずこの甘味処に行った、何故?この甘味処の宇治金時氷と抹茶雑炊が目的で、現在はあちらこちらでこの甘味処の店舗を東京・横浜で見かけるが、当時は京都でなければ食べられない二品だった、古い話だなあ。さらにこの宇治金時氷は季節限定というのではなく一年中メニューにあって春夏秋冬いつでも、好きな時に食べることができた。
それは秋、紅葉を見に京都を訪れた時だった、予定していた紅葉名所の観光もほぼ終わり、やはりこの甘味処に寄ってお気に入りの二品を食さなければ、ということで行った、けれど、あいにく天気が良くなかった。雨も降っていたと記憶する、まだ秋、でも、雨のせいもあって寒かった、氷を食べるには適した気候とは言えない、ならば、日を改めれば、と思うかもしれない、でも、たいてい2泊3日、又は、3泊4日ほどの短期滞在、スケジュールはびっしり決めていた、帰りの新幹線にも乗らなくてはいけない、この日しかもう訪れる日はない、という状況。
だから、注文しました食後に、そして食べた、宇治金時氷を、寒さに震えながら‥‥抹茶雑炊で温まっていた体も、食べ進めるうちに、舌は氷の冷たさで、感覚がなくなる感じ、でも、しっかり味わいました、体も冷えてきて、ただでさえ寒かったのに、秋というよりは極寒の京都にいる気分、それでもやはり、しっかり味わいました、そこまでするのか、と思うかもしれない、が、そこまでして食べます、お気に入りの氷だったので。食べ終わった時にはすっかり体は冷え切って冷たかったけれども、心は満足、心おきなく帰りの新幹線に乗れました。
やがて、このお店が関東に店舗を構えた、東京・青山にあった、何回か抹茶雑炊を食べに通った、あれ?氷は?というだろう、実はこの頃、もう一軒別の甘味処で 宇治金時’練乳‘がけ を食べられるお店を見つけていた、初めて宇治金時氷を食べた時、京都のお店の抹茶の濃さに負けない、美味しい!と思ってすぐにファンとなり、練乳をかけるとさらに美味になることがわかり、それ以来、現在までも抹茶氷といえば、この甘味処の’宇治金時練乳がけ‘にはまっている、こちらのお店は残念ながら季節限定ということなので、夏場にならないと食べることのできない氷だが、氷が解禁になったら毎週でも食べたいくらいのお気に入り、実際、週1に近いペースで食べていた時期もある。
京都のお店は関東で店舗を増やしたが、抹茶雑炊を食べることのできるお店はなくなってしまったように思う、抹茶パフェとか、あんみつ、とか様々なメニューができている、京都のお店で食べたような宇治金時氷もなくなってしまったのかな、少し残念。とはいえ、このお店のわらび餅は美味、抹茶もおいしい、と今でもお気に入り、ときどき立ち寄ってはパフェなど堪能している。
冷たくなればなるほど、冷たくすればするほど、気に入られる氷って、暑い夏の人気者かしら。