今週のお題「外のことがわからない」
日々忙しくしていると、ゆっくり外を見て、野に咲く花を楽しむという余裕もなくなる。我が家にも猫の額ほどの庭があり、ここ最近、少し時間にゆとりができたので、そんな庭をゆっくりと眺めることができ、今まで気づかなかったことに気づき始め、はて?これはどうして?どうなっているの?と、様々、疑問もわいてきて、わからないことがいっぱい。自然っていうものは、人間世界がどんな騒動で天地がひっくりかえるほどの大騒ぎをしていても、変わることのない歩みと変化で、人間を驚嘆させる。
アジサイの季節だ、我が家の庭の片隅にもアジサイがある、毎年花を咲かせるが、今年は青々と葉が茂っているというのに、一向に花を咲かせない、何故?どこがいけないの?。アジサイは土壌によって花の色を変える、でも、花を咲かせないのは土の性質は関係ないだろう。
街を歩いていても、アジサイで有名な観光どころでも、きれいにアジサイの花は開いている、うらやましいな、うちのアジサイも何とかしてっ、て言いたくなってしまう。アジサイの花言葉は”浮気心“だ、我が家のアジサイも浮気心を出して、ことしは咲いてやるのをやめようかなっ、とか思ったのか、アジサイ。
かと思えば、今年はビワがほんの少し収穫できた、とても小さいビワだったけれどね、でも、美味しかったよ。ビワも我が家の庭の不思議の一つだ、別にビワの木を育てていたわけではない、いつの間にか知らず知らずのうちに、本当に!成長して、大きくなって、とうとう実をつけた。去年は、一つだけ実をつけて、初めてオレンジ色になったビワの実を見た時はうれしかった、いつ収穫しようと思っていたら、ある朝起きたらなくなっていた。えっ、どこに行ったの?昨日まであったのに、と思えど、ビワの実がどうなったのかはわからない、おそらくカラスに持っていかれたんだろう…と思ってあきらめた。
イングリッシュガーデンというのがある、優しい花やバラが咲き乱れているイメージ、日本庭園というのももちろんあり、自然の姿をギュッとその一角に凝縮したようなに庭、フランスで訪れたベルサイユ宮殿の庭は広大だった、幾何学的に整備された庭園を歩いた、歩いて、イギリス庭園まで行った、結構疲れた。もちろん、庭を持たない人もいるわけで、しかし、庭を持たない人も、プランターに草花を植えて楽しんでいる人はたくさんいる。”庭“がある、というのは現代ではある意味贅沢なことなのかもしれないが、庭のある生活、というのは案外悪くないものだ。忙しくしているときには、気づいたり、思ったりもしないことだったが。
先に挙げた庭園はよく手入れされ、管理されていることだと思う、一方、我が家の庭といえばよく言えば自然のまま、別の言い方をすると、ほとんど手入れされることなく、ほっておかれている庭、そんな庭でも、その季節季節に違った花を咲かせて楽しませてくれる、そして、自然の不思議をみせて驚かせてくれる、今回は、アジサイとビワというささやかな驚きであったけれど。
アジサイは咲いていないけれど、今の時期、小さなバラが咲いている、少し前には、梅を収穫して梅酒を作った、そんなこんなで、自然の恵みを受けながら、美しい花を楽しみ、いろいろな疑問に答えを見つけたいな、と思ったりしている今日この頃。