Kororon 映画について語るBlog

映画を語りつくす blog ☆ いい映画も、残念な映画も、好きな映画に、無理(?) な映画も、時に、ドラマも

映画  アバウト・ア・ボーイ   ヒュー・グラント  主演

 

アバウト・ア・ボーイ (字幕版)

 

親の財産を引き継いだので、特に働かずとも、好きなことをして、ぶらぶらと生活している人、そんな恵まれている人、というのは昨今、別に珍しくもないと思う、この映画の主人公は、まさに、そんな恵まれた人である、毎日、何不自由なく、好きなことをして生きている人である、ただ、難点を言うならば、女性との付き合い方がなっていず、いかがなものか、と思うような付き合い方をしている、が、そのいい加減な女性との交際のおかげで、ヒュー・グラント演じる主人公のウィルはもう一人の主人公ともいえる少年、マーカスに出会えるのだが。

 

二人が出会ったあたりからこの物語は良くなっていく、少年マーカスは学校でいじめられており、放課後、ウィルの家にひんぱんに立ち寄って入りびたるようになる、入りびたったからといって、特別に何かをするわけでもなく、ただ二人で、ひたすらテレビを観ているだけである、たまに、会話らしきものがある。少年マーカスが、これほどウィルになついて、二人が友達同士になるのは、公園のシーンでちょっとした事件があったからで、どんな事件かは映画をみてほしい、結構こっけいな事件なのである。

 

ウィルが女性と付き合うときにつく、ちょっとした小さなうそのせいで、ウィルはいつもトラブルを起こすのだが、ぶらぶらと、特に目的もなく生きている割には、ウィルはいい奴なのである。優しい、ユーモアはある、ちょっとした機転はきく、いじめられているマーカスに寄り添う思いやりもある、学校で友達がいなかったマーカスが頼るのも無理からぬところ、後に、ウィルがプレゼントしたCDのおかげで、マーカスは学校に友達もできる。

 

そんなウィルの生活とマーカスの生活、事件は起きて、二人の生活が重なり合って、さらに事件は発展していき、物語は進行する、そんな風にして、何となく筆者が感じるには、スローなペースで、なだらかに、この映画のストーリーは進んでいく、最初から最後までそんな感じ、なんというかウィルの生活のペースに合わせて、っていうような、そんなスローなストーリー展開が心地よく感じる映画なのである、ラストも観ている観客が何となく、ハッピーな気分になる、という、こういう結末っていうのも悪くないよね、と感じさせる。

 

ペーパー・ムーン (字幕版)

 

こんな、映画「アバウト・ア・ボーイ」のような、大人と子供の友情(?)の話といって、すぐに思い出されるのは、古い映画で「ペーパー・ムーン」かな、テイタム・オニールライアン・オニールが親子で主役やっていて、少年ではなく少女、詐欺師と少女のロードムービーでお互いに気持ちが寄り添っていくという、もっとも、もう一つ秘密もこの二人にはあるんだけれど。上にあるように、大きなお月様に座っている、テイタム・オニールの姿が、実に印象的であった。

 

もう一つ思い出される映画は、鬼才、クリント・イースドウッド監督の「パーフェクト・ワールド」、こちらは、詐欺師ならぬ、脱獄囚と人質の少年のロードムービー、かなり、異色すぎる組み合わせなのだけれど、この ”大人“ と子供ペアにも,逃避行の末に ”愛情“ らしきものが芽生えるのである、ちなみに、脱獄囚役にはケビン・コスナーが。、

 

パーフェクト・ワールド(字幕版)

 

詐欺師と少女、脱獄囚と少年‥‥こんな、異色すぎるペアリングではなく、ごく普通の日常を生きている大人と少年、をごく普通の日常に起きる出来事とともに描き出し、友情をはぐくませたところに、この映画、というか、監督、の魅せる手腕があったのではないか。自殺騒ぎなどのエピソードもなくはないが、全編を覆うほのぼのとした感じが、この映画の魅力でもある、ゆったりと緊張感なく鑑賞できるというか、そんな映画だ、主役、ヒュー・グラントが漂わせている雰囲気もあると思う。

 

いい映画だ、とてもナイスな余韻も残る、ほのぼのした幸せを感じてみたい、あなたに、是非どうぞ!

 

 

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