Kororon 映画について語るBlog

映画を語りつくす blog ☆ いい映画も、残念な映画も、好きな映画に、無理(?) な映画も、時に、ドラマも

映画  地上最大のショウ

地上最大のショウ [DVD]

 

以前に「荒野の決闘」という映画を紹介したことがある、ずいぶん古い映画だった、今回紹介する映画も映像にかなり時代を感じる、なので、「荒野の決闘」の時と同じように、あまり期待をせずに見始めた、確かに映像や役者の演技には時代を感じるのだが、この映画も「荒野の決闘」の時と同じで、観終わってみると、悪くない、案外いいんじゃない、ラストも悪くないし、という感想で、今回紹介することとした。

 

サーカスを舞台にした映画だ、おそらく、サーカス、といったただけで時代を感じるのでは、もちろん、現在でも、ロシアの ”ボリショイサーカス“ などは、生き残って、今なお世界中で興行を行っている有名サーカスではあるのだが、今の時代、サーカスと言ってすぐに頭に思い描くのは、 ”シルク・ド・ソレイユ“、カナダに本部を置き、新スタイルのサーカスで世界中の子供のみならず、大人を虜にしているサーカスだ。

 

シルク・ドゥ・ソレイユ 彼方からの物語 (字幕版)

 

“シルク・ド・ソレイユ” は ’太陽のサーカス‘ という意味で、確かにサーカスを見せる団体であるのだが、そのショウは従来のサーカスとは全く異なる、もちろん、従来のサーカスを引き継いでいる、が、その内容は芸術性の高いショウへと昇華している。彼らのショウにはテーマ性があり、毎年、そのテーマを変え、新しいパフォーマンスをひっさげて、日本にも何度も来日し、その素晴らしいパフォーマンスを見せてくれている。かくいう筆者も何度か見に行ったことがある、確かに、その芸術性の高さに感嘆し、大人のサーカスへと変身した、新しいパフォーマンスのサーカスに、感動した。

 

が、この映画で描かれるのはそういった ‘ネオ・サーカス’ ではない、従来からのスタイル、動物たちがどんどん登場し、綿あめをなめながら、ポップコーンを食べながら、ドリンクを飲みながら、子供を中心に、大人も夢中になってしまう、或る意味 ”古典的サーカス“ だ。この古典的サーカスのパフォーマンスと、このサーカス団員たちの人間関係を中心に、この映画のストーリーは展開する。

 

映画は、サーカスで行われる数々のショウ、パフォーマンスにかなり映画の大部分をさいている、なので、肝心の軸になるストーリーはそのショウやパフォーマンスのあいま、あいま、に語られることになる、そして、この、従来のサーカスの古典的パフェオーマンスが見ていて楽しい、見ごたえがあるのだ。動物たちのパフォーマンスだけではない、空中ブランコあり、道化あり、華やかにコスチュームをつけた団員たちによるパレードありで、観ていると、デズニーランドのパレードを彷彿とさせる、いや、豪華さにおいてはそれ以上かもしれない、実際、映画の中ではデズニーのキャラクターたちによるパレードも挿入されている、これは、お愛嬌か。

 

パーフォーマンスのあいま、あいま、に挟まれるストーリー、映画を観始めた最初には、ベティ・ハットン演じるホリーのオーバーアクションの演技に少しばかり閉口するのだが、観ているうちにそれも気にならなくなる。ロマンスあり、ライバル競争あり、秘密あり…予想以上に見せてくれるんだ、これが、ラストも悪くない、いい感じ。また、若きチャールトン・ヘストン演じるサーカスの団長が、又、いい、空中ブランコの花形、セバスチャンよりもいいよ、ちなみに、筆者はセバスチャン役の役者を、若き日のトニー・カーチスと勘違いしていた時があった、似ていると思いませんか?

 

地上最大のショウ(字幕版)

 

さらに、ジェームス・スチュワートが道化の役なんだが、ずっと映画の最初から最後まで道化のメークしたままで、素顔を見せるのは、映画のラストもラスト、しかも、写真に写っている素顔だけ、っていうのも結構スゴイ、、ヒッチコック映画の常連、あの、大スター、ジェームス・スチュワートが! もっとも、ジェームス・スチュワートがヒッチコック映画の常連になっていくのは、この映画の後ではあるが、まだ、大スター、とはいかなかったか???

というわけで、気が付いてみればこの映画はアカデミー賞ゴールデングローブ賞の作品賞もとっていたりして、賞をとっていればいいというわけでもないが、多少時代を感じる映画だが、悪くないと思う、いい映画だ、是非、昔ながらのサーカスを楽しんで!

 

地上最大のショウ(吹替版)