Kororon 映画について語るBlog

映画を語りつくす blog ☆ いい映画も、残念な映画も、好きな映画に、無理(?) な映画も、時に、ドラマも

お熱いのがお好き (Some Like It Hot)   マリリン・モンロー / トニー・カーティス / ジャック・レモン 主演     ビリー・ワイルダー監督

 お熱いのがお好き [Blu-ray]

 

マリリン・モンローのイメージは、と問われると、筆者はすぐに可愛い、と答えるであろう。もちろん、モンローは数々の映画に出ている。有名で皆さんが聞いたことのある映画には「七年目の浮気」があるかもしれない、地下鉄の通風孔から風が吹き上げ、モンローのスカートが風に舞う。以前、コマーシャルにもなっていた有名なシーンがある映画だ。しかし、この映画「七年目の浮気」は有名ではあり、かつ、モンローはとってもかわいいんだけれど、ストーリー自体は時に冗漫で、退屈してしまうシーンなどもあったりする。

 

本日は、モンローの映画の中でも、トニー・カーティスジャック・レモンと共演の「お熱いのがお好き」について語ろうと思う。トニー・カーティスは前回の「手錠のままの脱獄」でも書いたのだが、トニー・カーティスという俳優は、やはり演技派ではないだろう。今回もジャック・レモンに軍配が上がる、二人のコンビで、バンドマン、サックス奏者と言う役柄だ。

 

この二人のバンドマンがマフィアの殺人事件(虐殺事件)を目撃してしまう、そして逃げる。逃げた先で、マリリン・モンロー演じる歌手、シュガーと出会う。甘い名前ですね、”お砂糖” だもの。そして、3人とマフィアが入り乱れて物語が展開していく。笑いあり、人によっては涙もあるかもしれない。このトリオが実にいい感じで笑わせてくれるコメディ映画である。

 

 

                   コレクター ~ベスト・オブ・マリリン・モンロー <2017リマスター・エディション>

 

マリリン・モンローはこの映画の中で数々の歌を歌い、その情感たっぷりの歌と声で観客を魅了する。いい歌を歌っているので、筆者はCDを買ってしまいました、お気に入りの曲を3曲紹介。

 

一つ目は『Running Wild』。とても短い曲であるのだが、この曲のスピード感がいい。まさに、トニー・カーティスジャック・レモンが ‘Running Wild’ するのである。マリリン・モンローも一緒に ”Running Wild”。映画にぴったりの曲。

 

二つ目は『I’m Through With Love』。日本語にすると ’私の恋は終わったの‘ とでもいうか、失恋の歌だが、モンローが気持ちをたっぷり込めて歌いあげるのがすごくいい。これを書いている今も、再びモンローの声を聴きながら書いているのだが、本当に、しんみりと切なくなるような歌声と曲なのである。

 

三つ目は『I Wanna Be Loved By You』。今度はうってかわって、甘い甘いとろけるような歌である。何しろ、他の誰でもない ”あなたに (You に愛されたい、キスしてもらいたい、とモンローは歌う。この歌詞をマリリン・モンローの甘い声で歌われると、やっぱり少し特別感がある。

 

マリリン・モンローケネディ大統領の誕生日に、ハッピー・バスディーの曲を歌ったことでも知られている、このCDではマリリン・モンローが歌ったそのハッピー・バースディーが 『I Wanna Be Loved By You』 の前に置かれて、『I Wanna Be Loved By YouMr. President』 と、”あなたに愛されたいの、大統領” になった曲も聞くことができる。もちろん、『Happy Birthday Mr. President』も、この曲もぜひ聞いてもらいたいところ。

 

マリリン・モンローと彼女の歌だけではなく、この映画には他にも見どころは満載だ、ジャック・レモンを忘れてはいけない、彼のコメディアンぶりも存分に楽しめる、どんなコメディアンぶり?それは、映画を見て確かめてほしい。マリリン・モンローの可愛さに魅せられながら、トニー・カーティスジャック・レモンのコンビに笑わせられる、そんな楽しい映画、ぜひ、一度どうぞ!