映画では、ジーン・ケリーが、舞台では、アダム・クーパーが、雨にびしょぬれになりながら、素晴らしい歌とダンスを披露してくれる、映画においては、ジーン・ケリーのみならず、デビー・レイノルズとドナルド・オコナーの二人も加わり、ダンスも歌もタップもパワーアップして、観客をスクリーンに釘付けにする。この映画では、ジーン・ケリーが雨の中で歌って踊るシーンと、その時に歌っていてタイトルにもなっている “Singin’ in the Rain” の曲が有名だ、そう、もうすでにご存じのように、この映画はミュージカルであるので、映画全編を通して、歌とダンスが満載の映画だ。
映画の中では、数々の名曲が歌われているのだが、中でも代表曲、“Singin’ in the Rain “ はもちろんステキな曲で、筆者もこの曲は大好きだ、が、映画「雨に唄えば」でステキな曲と素敵なダンスシーンは、他にもまだあり、たとえば、ドナルド・オコナーが歌って踊る ”Make ‘Em laugh” のシーンはユーモアたっぷりで、オコナーのダンスというか、動きはコミカル、で素晴らしい。
また、ジーン・ケリー、デビー・レイノルズ、ドナルド・オコナーが演じる、ドン、キャシー、コズモの3人が、ドン主演の “どうにもならない” 無声映画を救うために、アイデアがひらめいた!というシーンで歌われる “Good morning” とそのダンスも、楽しくて素敵だ、3人のタップダンスがスゴイ、これだけ歌って、踊れる役者を3人そろえるのは、大変ではなかったか、であるとか、ハリウッドにはこのくらい素晴らしく歌って踊れる才能ある役者は、星の数ほどいるのか…であるとか、3人の見事なダンスを観ながら、こんな考えも頭をよぎる。
この映画「雨に唄えば」は映画がサイレントからトーキーへと変わるまさにそのはざまにいる、映画界を描いた映画で、先にも書いたがジーン・ケリー演じるドンが主役のサイレント映画を、何とかトーキーにして、成功させようと、悪戦苦闘する、というのがメインの話の筋である、歌とダンス以外でも、サイレントの時代の役者や映画製作者が、トーキーに悪戦苦闘する姿が面白い、“あるある” という感じて、或る時代の変わり目には、だれもが苦労するんだな、と感じる、たとえば、コンピューターのOSが、MS-DOSからWindows に変わった時、そんな時、を覚えているかしら‥‥もっとも、パソコンの操作はよりわかりやすく、便利になった時でしたが…これもまた、大きな時代の変化。
サイレントとトーキーといって思い出すもう一人の役者はチャップリンであり、チャップリンも映画「雨に唄えば」のドンと同じく、サイレントとトーキ―のはざまに生きた役者兼監督。チャップリンはサイレントにこだわりつつ、うまく、トーキーを自分の映画に組み込んで、映画の時代の大きな転換期を見事に乗り切ったひとりでは。また、この映画で描かれている、ミュージカルでの歌の吹き替えは、現在では普通に行われていて、映画「マイ・フェア・レディ」でも、オードリー・ヘップバーンの歌は、吹替であったというのは周知の事実ではないか。
映画「雨に唄えば」はミュージカルであるので、もちろん、歌とダンスを思う存分楽しんでほし、有名な雨の中のダンスのシーンもしっかり見て……筆者の記憶では、アダム・クーパーの舞台では、確か、前列のほうのお客さんは、このシーンの水しぶきに濡れないように、ビニールシートか何か用意されていた、と思ったのだが、ちょっと記憶はあいまい‥‥もしも、映画を気に入ったなら、舞台のミュージカル「雨に唄えば」もおススメ、映画でも舞台でも、どちらが先でも構わないので、「雨に唄えば」、まだ未見のかたは、是非、一度、どうぞ!
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