Kororon 映画について語るBlog

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マイ・フェア・レディ   オードリー・ヘップバーン 主演  

 

マイ・フェア・レディ (字幕版)

何度でも言うが、オードリー・ヘップバーンが美しい、物語冒頭の花売り娘が美しい、と言うつもりはないが、この映画でも数々のドレスをステキに着こなしていくヘップバーンは、’美しい’という形容以外には表現する形容詞はない、と考える…‥ちょっと、大げさ?

 

ヒギンズ教授の家でレッスンを受けているときも、もちろん屋敷の中での衣装なので派手さはないが、とてもしっくり、いい感じ、練習の成果を見てみよう、ということで初めてのアスコット競馬場、リボンのついた大きな白い帽子と、やはりリボンを飾って、タイトにピタリとオードリーのボディラインを出している白いドレスがとてもよく似合い、キュートに美しい、初めての社交界でおもわず品のない言葉を口走ってしまうのだが、それを聞いていた青年が、それゆえに、ヘップバーン扮するイライザに恋をしてしまったりする。

 

これに懲りずに、ヒギンズ教授とのトレーニングは続き、とうとう、トランシルヴァニア大使館の舞踏会に出席することになる、その時のオードーリーは、まさに、言葉に尽くせないほど…やはり、大げさ?…美しい、胸元にゴージャスな首飾り、長く白い手袋をして、ストンと落ちたシルバーにキラキラ輝く、軽やかな上品なドレス、映画の中ではその言葉のアクセントから、どこぞ国にの王女様とまで言われるほどの洗練さ、とにかくも、本当に洗練された美しさ、というものを見せつけてくれる‥‥やっぱり、大げさ?

 

舞踏会が終わった後、イライザに恋をしている青年フレディーに、ヒギンズ教授への不満をぶつけて歌っているときの、黄色いドレスもステキ!帽子もとってもよく似合い、普段の外出着でも遺憾なく美しさを見せてくれる。この時の“Show Me” っていう歌も、この映画で好きな歌の一つ。そして、ラストにヒギンズ教授のもとを訪れるときに来ているピンクのドレスと帽子、可愛すぎる、美しすぎる、といわけで、最後まで美しくあり続けるオードリーのイライザは、オードリーで本当に良かった、と、結論する。

 

イライザ役のキャスティングには、舞台のイライザ役、ジュリー・アンドリュースの名前も挙がっていたという、ジュリー・アンドリュースの声は確かにすごい、オーディションテストを受けるのを断ったくらいイライザ役には自信も持っていたようだ、ジュリー・アンドリュースだって、もちろん、素晴らしい役者だ、それは誰もが認めることだと思うが、映画「マイ・フェア・レディ」全編を通して酔いしれる美しさの心地よさは、イライザ・オードリーだからなしえる技であって、たとえ、オードリーの歌が吹替であったとしても、オードリーの美しさがこの映画に与えているインパクトは、何物にも代えがたい映画への贈り物である。

 

この映画の見どころはいくつもある、例えば、イライザが発音を矯正するために練習するフレーズと見事に発音ができて喜びのあまり歌う“The Rain in Spain”、このフレーズを練習しているシーンもいいし、歌を歌いながら喜び踊るシーンも好きだ。先にも書いた”Show Me” を歌いながら、ヒギンズ教授への不満をぶちまけるシーンもいい。ギリシャ神話の「ピグマリオン」をベースにしている物語だから、一度読んでみるのもいい、映画を観る前でも後でも、なるほどなあ、と合点がいったりして、面白いかもしれない。

 

この映画はアカデミー賞をはじめ数々の映画賞を受賞しているが、残念ながらオードリー・ヘップバーンが受賞しているのはヴィット・ディ・ドナッテロ賞というイタリアの映画賞で最優秀外国主演女優賞というのを受賞したきりのようだ。イタリアを舞台にした「ローマの休日」がきいたかな? なんて、余計なことを思ってしまう。

ローマの休日(字幕版)

が、とにかくも、この映画におけるオードリー・ヘップバーンの、’美しさ‘ は第一級、美しくもあり、キュートでもあり、上品でもあり、可憐でもあり、洗練されてもいる‥‥大げさか!? 

そんなヘップバーンの美しさとお気に入りの歌に酔いしれるのもおススメ、ぜひどうぞ!

 

オードリー・ヘップバーンマイ・フェア・レディ