Kororon 映画について語るBlog

映画を語りつくす blog ☆ いい映画も、残念な映画も、好きな映画に、無理(?) な映画も、時に、ドラマも

グラン・ブルー  リュック・ベッソン監督          with ジャン・レノ

 

グラン・ブルー 完全版 -デジタル・レストア・バージョン-(字幕版)素潜りの天才、ジャック・マイヨールをご存じだろうか?リュック・ベッソン監督のフランス映画「グラン・ブルー」での主人公で実在の人物だ。この映画の見どころは、もちろん、素潜りの天才、ジャック・マイヨールで、もちろん彼にも感動したが、ジャック・マイヨールを別にしても、この映画で印象に残るのは、特に、どこまでも青く深い海、海以外では、ジャック・マイヨールの友人、かつ、ライバルとして登場するイタリア人素潜り人、エンゾ、ジャン・レノが演じる、そして、監督リュック・ベッソン、つまり、青い海、ジャン・レノリュック・ベッソン、とこの三つのポイントだけでこの映画な見る価値十分にあり、とおススメしたい。

 

ニキータ [Blu-ray]ジャック・マイヨールのことはそっちのけでまず語るが、ジャン・レノ、言わずと知れたフランスの大スター、「レオン」、「ニキータ」、トム・クルーズと共演の「ミッション・インポッシブル」、ブルース・ウィリスと共演の「フィフス・エレメント」これは監督も再びリュック・ベッソン、と、フランス映画のみならずハリウッド映画でも大活躍。この「グラン・ブルー」においてもジャック・マイヨールの友人、ライバルとしていい味出している、静かでおとなしいジャック・マイヨールよりも明るいエンゾのほうが、印象強くて、いつまでも記憶に残った、私の場合。

                   フィフス・エレメント (字幕版)

 つぎに、監督リュック・ベッソン、フランス映画で実にいい味出して、大人の映画を撮る監督だと思って注目していた。フランスで成功した後ハリウッドに進出していった、ハリウッド映画の「フィフス・エレメント」を見た時には、作風変わったな、と思った、フィフス・エレメントの後にも、「Taxi」とか、「トランスフォーマー」とか、リュック・ベッソンの手掛けた映画を何本か見たが、作風は完全に変わった、昔のフランス映画のような大人のシックな風味はなくなった、と少し残念に思っていた、Taxi も トランスフォーマー も一作目は面白かったんだけれど。

 

この2作、Taxi も トランスフォーマー も次々と続編が作られたんだけれど、そのころになると、もうさすがについていけなかった、聞いた話では、リュック・ベッソンはこんなコテコテのアクション映画を昔から、撮りたいと思っていたとか‥‥それにしても、やりすぎ感満載でした。「グラン・ブルー」のころのリュック・ベッソンに戻ってほしいと、どれほど思ったことか。まあ、「ジャンヌ・ダルク」みたいな歴史映画も嫌いではなかったが。

 

そして、最後に、深く青く美しい海、映画の中で描かれるこんな海を見るだけでも、もうこの映画はOK,と言いたくなるくらい海は美しい。美しいだけではなくて、ジャック・マイヨールが深く、深く、素潜りしてゆくシーンの海は静寂、物音ひとつしない、深海の沈黙、を画面を通して海の青さに中に感じる。自分も一緒に海に潜っているかのような錯覚にとらわれて、ぞくぞくしたりする、呼吸は苦しくないのか、大丈夫か、無事に海面に戻ってこれるのか、って思うスリル、海の底でジャック・マイヨール何を思っているのか、とか、恐怖はないのか、孤独だろう、とか。

 

最後、ジャック・マイヨールはイルカになる、どういうこと? それは、映画を見て自分で確かめてみて。

フランスとイタリアの合作映画だという、青い海は南フランスの海かそれとも南イタリアの海か、どちらにしても、明るくまぶしい太陽の中、海に飛び込むジャックとエンゾ、そこに女性も一人、ジャックには明るい太陽だけではないのだが、それも映画を見てほしい。夏にぴったりの、ステキな映画です!