「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を紹介した時に、タイム・マシンの話をした、その時、もしもタイムトラベルできるとしたら行ってみたい時代は?との問いに、戦国時代の織田信長が生きていた頃、と答えるだろう、ということを書いた、もしも、同じ問いをされたなら、実はもう一つタイムトラベルしてみたい時代がある、それは、今から1億年以上も前に恐竜たちが地球をわがもの顔で闊歩していた時代だ。
以前、拙稿「何故、恐竜に惹かれるのか? ~何故か、恐竜話~」で恐竜のことを書いたことがある、改めて書くが、恐竜の魅力は、人類とはあまりにもかけ離れた巨大爬虫類が、さらに、人類とはあまりにもかけ離れた長い間、今人類が文明を築いているこの地球に君臨していたという ”神秘“ に私たちが惹きつけられるのではないか、また、それほどの長きにわたって地球の王者であった恐竜が、隕石説など諸説はあるが、一体なぜ、絶滅してしまったのかという ”謎“ もやはり神秘のベールをもっている。もっとも、最近、科学的にその神秘さのベールが少しずつはがされていっているのだが、神秘のベールを少しずつはがしていくという快感と興味も大きな恐竜人気につながる、ということであった。
そんな ”神秘“ な世界を身近に、すぐ手の届くところに見せてくれたのがスティーブン・スピルバーグ監督、映画「ジェラシック・パーク」である、映画なのでもちろん、恐竜の ”神秘“さばかりを描いているわけにはいかない、恐竜は神秘的ではあるが、もしもそんな恐竜の世界に人間がいたらどんなことになるのか、という、パニック、惨劇、恐竜の残忍さ、怖さについても十分映画は見せてくれる、それでなくては、ストーリは展開しない、といわけで「ジェラシック・パーク」は面白い映画だ、恐竜ファンにとってはもちろん、普段、恐竜なんて、と思っている人にとっても楽しめる映画となる。恐竜ファンにとっては映像に映し出される恐竜たちや狂暴なT-レックスをみているだけでもワクワクして、うれしいのだ。映画「ジェラシック・パーク」シリーズは全部で5作ある、どこから見ても別段かまわない映画なのだが、やはり、一作目から見ることをお勧めする、恐竜たちもかいを追うごとに進化していく、より魅力的に、より狂暴に。
最近、「刑事コロンボ」のDVDを見直していて思い出したことがある、コロンボの第三作目「構想の死角」の監督もスピルバーグであった、この作品も秀逸で、コロンボシリーズはどれも秀逸だけれど、若いときから才能を発揮しているスピルバーグを垣間見ることができる。同じころ監督していた「激突!」を皮切りに、次々とヒット作をとばしてゆくスピルバーグ監督の才能。
「ジェラシック・パーク」もそんなスピルバーグ監督の才能がいかんなく発揮されたエンタテイメント映画と言える、「ジェラシック・パーク」で、1億年以上も以前に地球を闊歩していた恐竜たちの世界に浸ってみるのも悪くないかも、ただし、危険も覚悟しないとね、そんな魅惑的で危険な恐竜の世界をぜひどうぞ!