Kororon 映画について語るBlog

映画を語りつくす blog ☆ いい映画も、残念な映画も、好きな映画に、無理(?) な映画も、時に、ドラマも

映画 ジョン・ウィック:チャプター2     キアヌ・リーヴス   主演

ジョン・ウィック:チャプター2(字幕版)

 

 

キアヌ・リーヴス演じるジョン・ウィックが暴れまわる映画第二弾「ジョン・ウィック:チャプター2」で、第一作目と同様に、ジョン・ウィックが拳銃を片手に、今回は2時間近くにわたって、殺戮しまくるという、実に血なまぐさい映画なのであるが、映画はヒットしたようで、第一作目を上回る興行成績を記録したという。筆者も、拳銃、ナイフ、素手などによる殺戮オンパレードのこの映画、にもかかわらず、ついつい最後まで見てしまった、一体この映画、どこがそんなに面白いのか、今回は、映画「ジョン・ウィック:チャプター2」のそんな観客を惹きつけるポイントみたいなことを、語っていきたいと思う。

 

第一作目でジョン・ウィックが復讐の鬼と化してその殺戮を始めたのは、前回も書いたように愛犬を殺されて、愛車を壊された、というのが理由だった、たかが、と言ったら悪いが、しかし、それしきの理由で、あれほどまでの復讐をするのか、という展開に驚くと同時に、苦笑いも禁じ得なかった。今回、ジョン・ウィックは再び復讐の鬼と化し、引退したはずの殺し屋へと舞い戻っていくのであるが、今回は、前回よりは、観ている観客をうなずかせてくれる理由が用意されている、そのおかげもあってか、ストーリ的にも前回よりは、一本筋が通ったような気がする、前回同様殺戮は十分すぎるほど見せられるのだが、ジョン・ウィックが復讐に走る理由が多少、観ている観客を説得できるところに、まず前回との違があると考える。

 

続いて、前回も面白かった、コンチネンタル・ホテル・ニューヨーク。今回は、さらに、このホテルの掟及び、裏社会の掟や、裏社会の様子が映画の中で描かれる、この裏社会の掟が、今回、ジョン・ウィックが再び殺し屋に復帰する原因ともなる。この裏社会の殺し屋たちの世界が面白い、ニューヨークにはこんなにたくさんの殺し屋が潜んでいたのか、とか、殺し屋の世界もこんなにシステマチックであり、かつ、厳しいルールがあったのか、であるとか。本当に、映画の中では、ニューヨークの町は殺し屋だらけであった。

 

ニューヨークの町の中で、地下鉄の中で、殺し屋たちがバトルを繰り広げ、銃弾飛び交い、死人も山ほど出ていても、市民はあわてず騒がず、我関せず、日常茶飯事の子供の喧嘩を観ているように、平然としている、という描かれ方も笑いを誘う、特に地下鉄でのシーンなんかは、乗客、普通は逃げるだろう、少なくとも車両ぐらい変えるんじゃないかな、とか、車掌を呼ぶだろうとか、一切しない、ありえないよ感、たっぷりのところがいい。念のために書き添えると、この映画では、警察官は一切出てこない、少なくとも職務に忠実な警察官は、こんなところも面白い、あれだけ、殺し合いが行われているのに。

 

主人公、ジョン・ウィックは殺し屋であるので、武器、特に、銃器の扱い、性質、特質に精通している、武器を選定しているときの、彼のプロフェッショナルさ、であるとか、彼を狙う殺し屋とのバトルでの武器の扱い方や戦い方の凄さ、とか、こんなところも、他の映画に出てくる殺し屋とは違うところか、先にも書いたが、結局この映画では、警察官も一般の人々も映画のセットの一部にすぎず、ヒットマンヒットマンの世界、とその ”仕事ぶり“(?)のみをひたすら観客に見せる映画、そんなところが、この映画を他の同ジャンルの映画と差別化して、ヒットさせた要因か。

 

そんなジョン・ウィックであるのだが、前作同様、今回も彼の愛犬が登場し、彼になついて付き従い、彼と一緒に逃げる、可愛い犬なのだ、そして、コンチネンタル・ホテル・ニューヨークのコンシェルジェとの関係だけは、この映画にあって妙に人間的でもある、いい関係が描かれる、この映画を観ていて唯一ホッとできるシーン。

特に愛犬と一緒のジョン・ウィックは、これはまた、監督のギャグなのか、と思ったりする。

 

今回の映画「ジョン・ウィック:チャプター2」でも、前作同様、最初から最後まで映画では,これでもかというほどの殺し合いを見せられることになる、では、何故、この映画を観たのか? と問われれば、それは、キアヌ・リーヴス主演だから、と筆者は答える、キアヌのこのめちゃくちゃ感、彼のもう一つの代表作、映画「マトリックス」よりもハマっている役どころではないか。普通なら死んでいるだろう、と思えるところも、無敵、不死身のジョン・ウィックは敵をバッタ、バッタと倒していく、そういった、変な爽快感もジョン・ウィックが観客を惹きつける彼の魅力か、主人公に魅力がなければ、映画は成功しないだろう。

 

血なまぐさい、殺し合いの映画は観たくないという方にはお勧めしないが、キアヌ・リーヴスファンである筆者は、スクリーンから目をそむけたくなるようなシーンもなくはなかったが、キアヌ見たさに、観ました、映画「ジョン・ウィック:チャプター2」。

 

ヒットした映画である、キアヌファンの方はもちろん、興味を感じた方は、観てみるのも悪くないかも。