Kororon 映画について語るBlog

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映画  ジョン・ウィック  キアヌ・リーブス 主演 : 悪くはないけれど残念な映画

ジョン・ウィック(字幕版)

 

キアヌ・リーブスの映画だ、キアヌが主演、製作総指揮もしている、日本版のポスターで使われたキャッチコピーには「見惚れるほどの、復讐」とある、確かに、見惚れるほどにこの映画ではキアヌは人を殺しまくる、銃撃戦をしまくる、映画の最初から最後までキアヌが敵を殺し続けて終わる、映画を観終わった後はとにかくそんなキアヌによる激しい殺戮場面ばかりが印象に残る映画だった‥‥。

 

キアヌの役どころは、足を洗った凄腕の元殺し屋で、かつては裏社会にその名をとどろかせたという、足を洗ってからは結婚もしたのだけれど、最愛の奥さんを病気で失ってしまう、奥さんが亡くなった後は愛車フォード・ムスタングを乗り回し、一匹の子犬と一緒に暮らしていた。

 

元凄腕の殺し屋と子犬というペアリングだけでもアンバランスさ満載、また、クリント・イーストウッド監督の「グラン・トリノ」でも、主人公の愛車はアメ車、グラン・トリノで、主人公はこの車をずいぶん気に入って大事にしていた、「ジョン・ウィック」のキアヌ扮する元殺し屋ジョンも同じように愛車フォード・マスタングを大切にしていたのだろう、が、やっぱりこちらも、元凄腕の殺し屋とはアンバランスなペアリングと感じる。

 

このアンバランスなベアリングの子犬を殺される、大切にしていた愛車を盗まれる、結果、復讐の鬼と化しジョンの復讐が始まる映画だ。この男が裏社会に戻る決意をし、1時間以上にわたって敵を殺害し続ける映像を見ることになる。そうか、飼っていた子犬を殺された、そうか、大事にしていた愛車を盗まれたか、それならしょうがないよな、映画で1時間以上にわたるジョンによる殺戮の数々‥‥すごいアクション映画ではあると思うのだが、が、しかし..........筆者は映画を観終わった後、苦笑いというか、嘘でしょ、というか、あまりにばかばかしく思えた復讐の原因に、“え?なに?” とピンとこない違和感を感じた。

 

だって、犬と車でしょ!飼い犬を殺されて、車盗まれただけで、ここまで復讐するの!?

奥さんは病気で亡くなっている、奥さん殺されたわけじゃないんでしょ!とか、ちょっと、やりすぎじゃないの!とか、思ってしまった。

 

いやいや、愛犬を殺害されたならジョンが復讐の殺戮に行くのも理解できる、いやいや、愛車を盗まれて復讐の殺戮に走るジョンの気持ちはわかる、という人ももしかしたらいるのかもしれない‥‥ホントにいるのか、そんな人!? 

 

筆者は映画を観終わった後、これは、キアヌによる何かのギャクかジョークなのかもしれない、と考えた、せっかく足を洗った裏社会に戻り、「見惚れるほどの、復讐」を始めるのだ、ジョンが裏社会に戻るきっかけとなった事件は何か、よほどのことがあったのだろう、家族を惨殺されたのか、奥さんを殺されたのか、自分自身が半殺しの目にでもあわされたのか、財産をすべてだまし取られたのか‥‥と、通常は考えるのではないか?…....違う???

 

ジョンの復讐以外で、この映画でおもしろいと思ったのは殺し屋御用達のホテル、「コンチネンタル・ホテル」、このホテルのオーナーもよかった。

というわけで、キアヌ扮するジョンによる復讐を見ているうちにこの映画はあっという間に終わってしまうのだが、最後、映画を観終わった後に “は?” とか “え?” とか、”なんか違うんじゃない???” という思いにとらわれずにはいられない、という点において残念であった。

 

この映画はキアヌ・リーブス主演の映画だ、なので、見に行った、が、上に述べた理由で、悪くはない、そう、銃撃戦ばっかりだったけれど、まあ、悪くはないのだが、残念な映画、としようと思う。

 

 

グラン・トリノ (字幕版)