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TVドラマ  鬼警部アイアンサイド

 

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車いすの刑事、警察官、今思うとずいぶん時代を先取りしていたドラマではないか、今から40年以上も前に放送されていたドラマだ、現在においても流石に車いすで現役の警察官、刑事、というのはない、おそらく、危険すぎる現場であるためであろう、現実にはハードルは高すぎる、という感は否めない。が、TVドラマ「鬼警部アイアンサイド」では、それを可能にした、車いすではあるが部下を3人引き連れて、アイアンサイド警部は事件を解決し、犯人を追い詰めていく。

 

子供の時、このドラマを観た、今でも一番記憶に残っているのは、ストーリーそのものよりもドラマのテーマ音楽である、クインシー・ジョーンズが作曲したこのテーマ曲は、日本でもおなじみで、耳について離れない。

ドラマ自体もアメリカでは8シーズン続いたのである、長寿番組といってもよい、車いすの刑事である、助手が3人ついているとはいえ、派手なアクションがあるドラマにはなりにくかろう。

 

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そんなアイアンサイド警部で、つい、思い出してしまうのはミステリーの女王、アガサ・クリスティーの生んだ名探偵エルキュール・ポワロである、アイアンサイド警部で、何で、エルキュール・ポワロなの? と思うかもしれない、が、両者には実に共通点があるではないか、と思ってしまうのだった。

 

クリスティーの生んだ名探偵、エルキュール・ポワロの口癖は ”灰色の脳細胞“ である、相棒のヘイスティングス大尉に、ポワロはしばしば、”灰色の脳細胞“ を使うんだよ、というようなことを言う、また、”灰色の脳細胞“ を使えば、拡大鏡を使って地面をはい回ったりする必要もなく、部屋から一歩も出ることもなく、”灰色の脳細胞“ が事件を解決に導いてくれる、というようなことを語るのである、つまり、アイアンサイド警部もエルキュール・ポワロも ”静“ の刑事、”静“ の探偵なのである。

 

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が、しかし、”静“ の刑事といっても、アイアンサイド警部には助手が3人もいる、警部もただ車いすに座ってじっとしているだけでは、ドラマは展開していかない、例えば、「俺がハマーだ!」のスレッジ・ハマー刑事のようにはいかないけれど、また、ポワロのほうも 例えば、シャーロック・ホームズのように、拳銃を携えて、辻馬車に飛び乗り、事件現場に駆け付ける、というわけにはいかないけれど、アイアンサイドもポワロも、またちがった行動をする。行動するから、「鬼警部アイアンサイド」は、アメリカでは8シーズンにもわたる長寿ドラマであったし、クリスティーはポワロを主人公にしたミステリーを何作も書き上げ、そのほとんどが、秀作であり、中には、”傑作“ といわれるものさえある。

 

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アメリカではドラマのタイトルは「アイアンサイド/ Ironside 」である、邦題になると、それに “鬼” がついて ”鬼“警部 となる、何か面白さを感じる、何で、邦題には ”鬼“ とつけたのかな、アイアンサイド だけではインパクトなさすぎると思ったのか、アイアンサイド役のレイモンド・バーのいかつく、ごつい顔 (失礼しました) を観て、イメージしたのか、車いすになっても、現役を退かず、犯人を追い詰めていく、アイアンサイド警部を表現しようとしたのか‥いずれにしても、”鬼“ とつけて、邦題を「鬼警部アイアンサイド」としたことも、このドラマの日本でのヒットにつながった理由の一つになっているのではないかしら、と思ったりする。

 

古いドラマだけれど、先にも書いたように、テーマ音楽は有名であり、筆者も好きな曲だ、古すぎてなあ、と思った時には、まずはテーマ音楽をどうぞ、テーマ音楽を聴けば、その後に続く本編も見てみようかなあ、と思わせてくれるような気がする、音楽だけでなく、もちろん、ストーリーも、是非もう一度観てみたいけれどね!

 

 

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