Kororon 映画について語るBlog

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十二人の怒れる男    ヘンリー・フォンダ 主演/    シドニー・ルメット 監督  

十二人の怒れる男(字幕版)

 

ヘンリー・フォンダ、実はあまり印象にない、沢山映画に出ている俳優なのだが‥‥、この映画もヘンリー・フォンダが主役だが、ヘンリー・フォンダだけが活躍するわけではない、12人の陪審員のなかのひとりだからね、しかし、彼らをリードする役柄ではある、この作品もこの作品のヘンリー・フォンダもいい、12人の男たちはCOOLだ。

 

この映画が作られたころ、陪審員制度といっても日本はない制度、今では、日本でも裁判員制度ができて一般の人々が被告を裁き評決を出す、というシステムができている、もちろん、アメリカの陪審員制度とは同じではないが、民間の一般の人々が被告を裁く側に立ち、その評決にかかわるという点で、共通するところを認める。この映画は一人の少年の有罪、無罪をめぐって12人の陪審員の評決にたどりつくまでの過程を描いた映画だ。

 

ヘンリー・フォンダの映画ってどんなものがあったかな、と言って、思いうかべてみると、あっ、そうだ、「戦争と平和」ってあったな、オードリー・ヘップパーンと共演した映画、そうだ、スタインベック原作の「怒りのブドウ」にもでていた、「西部開拓史」とか「荒野の決闘」なんていう西部劇にも、戦争映画にもでていた、「史上最大の作戦」「バジル大作戦」、ヒッチコックの映画にも「間違えられた男」にでていたなあ、といいうぐあいに、いい映画にはたくさん出演している、役者としてもいいと思う、が、私の中では存在感があまりなかった。

 

が、この「十二人の怒れる男」のヘンリー・フォンダは印象深かった、この映画のタイトルを聞くとヘンリー・フォンダ演じた陪審員の顔がすぐに浮かんでくる、そのくらいインパクトあったかな。現実の陪審員がどのような話し合いをして、どのような過程を経て最後の評決にたどり着くのかはわからないが、この映画で描かれる様子には引き込まれる。

 

また、この映画を監督したのはシドニー・ルメット、以前紹介した「オリエント急行殺人事件」やアル・パチーノ主演「狼たちの午後」の監督だ、この2作も ’名作‘ と言いたい、そんな、シドニー・ルメット監督のデビュー作品でもある、いい作品撮っているね。後に、ポール・ニューマン主演の「評決」という法廷物も再び監督しているが、この映画は観ていない…‥今度観ようかな、と思ったり。

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十二人の怒れる男」は法定物といっても、陪審員たちが一室にこもって議論に議論を重ねた末に、評決にたどりつく過程を描いた作品なので「評決」とはかなりタイプの違う映画、舞台の演劇で見るようなタイプの作品だ。今回は舞台演劇を見るつもりで、この映画を楽しんでみて、最後にもう一度言いたいけれど、いい映画!