Kororon 映画について語るBlog

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映画   フレンチ・コネクション   ジーン・ハックマン  主演

 

フレンチ・コネクション(2枚組) [DVD]

 

麻薬捜査に執念を傾ける刑事2人、一人はジーン・ハックマン演じるドイル刑事、ニックネームはポパイ、あのアニメ、’ポパイ、ザ、セーラーマン~♫“ の唄でも有名な、ホウレンソウを食べると百人力のスーパーマンになるポパイである、実際、映画「フレンチ・コネクション2」の中で、フランス人の刑事に ’ほうれん草‘ と何度も言われてからかわれる、かたやもう一人は、「ジョーズ」でおなじみのロイ・シェイダー演じる、相棒のルソー刑事、この映画は実際にあった事件をもとにして作られたという、ノン・フィクション映画である。

 

実際に麻薬、約40キロを押収した事件が元になっているという、なので映画のクライマックスは麻薬取引と、その麻薬押収シーンにならなくてはならない、が、しかし、この映画のほぼ、約、3分の2は、麻薬売人と思われる ”フレンチ・コネクション“ の面々を尾行するというシーンに費やされる。あの手この手を使ってこの映画では様々なパターンの尾行が行われる、或る意味、尾行のレッスンを観ている観客にしているかのように、この映画のほぼ3分の2を占める尾行シーンは、ハラハラドキドキして、スリリングに飛んでいる、尾行だけでここまで見せてくれる映画も他にはないと思う、監督の腕の見せ所であったか。

 

 

山場、麻薬取引のシーンとなる前に、もう一つこの映画には見せ場がある、 ”ポパイ”刑事が、フレンチ・コネクションの殺し屋を追跡して、ガード下を列車を追って車でチェイスするシーンである、筆者は何故かこの列車と車のガードの上下でのチェイスシーンがこの映画では一番印象に残っている。ジーン・ハックマンがガードレール下を、車をボコボコにあちこちぶつけながら、疾走していくシーンをいつも思い出した。映画「フレンチ・コネクション」というと、このシーンだけが思い出され、それだけ、当時、観ているものにインパクトを与える、迫真のチェイスシーンであったのだと思う。

 

フレンチ・コネクション (字幕版)

 

そして、ラストの麻薬取引、フレンチコネクションと警察の一騎打ちのシーンとなる、が、案外、ギャングどもはあっさりと降伏して逮捕される、ただ、肝心のコネクションの親分を逮捕できるかどうかというのは、観てのお楽しみで、映画を最後まで見て確かめよう。実話をベースにしているので、ラストは煮え切らない何かが残ってしまうのだが、登場人物たちのその後がエンディングとともに流れることによって、多少なりとも、観客はストーリーの結末に、納得感というか、そういうことか、と、感じ、なんだかわけわからないで終わっちゃたよ、という事態は避けられる、まあ、ノン・フィクションであるからね。

 

この警察とギャングの抗争映画でも、美しいシーン、というのがある、それは、フランスのマルセイユのシーン、フレンチ・コネクションの親玉が、奥さんと優雅にのんびりと過ごしている屋敷など、美しい、ポパイ刑事のニューヨークの町の描写とは、また、正反対。この美しい街から、大量の麻薬が、ニューヨークに流れていき、ニューヨークの街がすさむ、この皮肉な物流の流れ、監督、映像で訴えたかったか。

 

冒頭に書いた、ニューヨークで刑事たちが尾行に尾行を重ね、フレンチ・コネクションのギャングたちを追い詰めていく過程は、緊迫感あり、’尾行‘ という地味な描写でありながら、エキサイティングであり、手に汗握ってしまう、この尾行の緊迫感は、「フレンチ・コネクション2」にも引き継がれている。

 

どちらかというと、抑えた調子で全編物語は進行していくのだが、尾行の妙、カーアクション、最後の捕り物、といって見せ場に事欠かない、面白い映画、ジーン・ハックマンはこの映画でアカデミー賞主演男優賞をとっている、そんな、ハックマンの演ずるポパイ刑事とともに、麻薬づけにされたニューヨークで、フランスの麻薬密売人を追ってみるのも悪くない。

 

 

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