J・K・ローリングのハリー・ポッターシリーズが好きであるなら、また、ハリー・ポッターシリーズのファンであるなら、さらに、USJへ行って、ハリー・ポッターの世界を楽しんだ人ならば、きっと映画「ファンタスティックビースト」シリーズも楽しめるのではと思う。映画「ファンタスティックビースト」シリーズは、ハリー・ポッターが活躍したのと同じ魔法の世界が舞台であるが、ハリーが活躍した時代よりも数年時をさかのぼる。お馴染み、ホグワーツの校長、ダンブルドアや、魔法省なども登場する、ハリー・ポッターのファンにとってはうれしいところ。
今、映画のタイトルを「ファンタスティックビースト」として、「ファンタスティックビーストとダンブルドアの秘密」としなかったのには理由があり、魔法生物学者のニュートが活躍し、魔法界の生物、動物がふんだんに登場するこのシリーズ第一話「ファンタスティックビーストと魔法使いの旅」が筆者の一番のお気に入り、第二話「ファンタスティックビーストと黒い魔法使いの誕生」になると話が暗くなってきて、今回取り上げる第三話「ファンタスティックビーストとダンブルドアの秘密」では、ニュートと魔法界の動物たちの活躍は影を潜め、メインの活躍、映画の前面に出てくるのは、ジュード・ロウ演じるダンブルドアと、ダンブルドアと“血の誓い”で結ばれた、黒い魔法使い、ジョニー・ディップが演じるはずだった、グリンデンバルドの二人、ニュートと魔法界の動物たちの出番が減った分、映画「ファンタスティックビーストとダンブルドアの秘密」の満足度も減ってしまい、映画「ファンタスティックビーストとダンブルドアの秘密」には、少々? いや、かなり? 不満があるという次第。
グリンデンバルドをジョニー・ディップが演じていたならまた違っただろうな、と思ったりもする。ジュード・ロウ、ジョニー・ディップ、2大ハリウッドスターのバトルが中心に据えられるシリーズ第3作目として。ジョニー・ディップは裁判には勝訴したとはいえ、彼がグリンデンバルド役を下りたことは仕方のないこと、と思うことにしよう。
映画「ファンタスティックビーストと魔法使いの旅」のところでも書いたのだが、映画の登場人物、ニュート・スキャマンダーには彼が活躍する小説としての物語があるわけではない。あるのは、「Fantastic Beasts & Where to Find Them」(魔法の国の動物とその生息地)という、彼が著したとされる本のみである。その本の中には数多くの魔法の国の動物について触れられているのだが、その中の一つに、今回大活躍する、木の枝のような魔法生物、ボウトラックルについての記述もある。(以下原文)
・・・・・The Bowtruckle, which eats insects, is a peaceable and intensely shy creature but if the tree in which it lives is threatened, it has been known to leap down upon the woodcutter or tree-surgeon attempting to harm to home and gouge at their eyes with a long, sharp fingers. An offering of woodlice will placate the Bowtruckle long enough to let a witch or wizard remove wand-wood from its tree.
“著者ニュート” によると、“ボウトラックルは昆虫を食し、おとなしくて、極度にシャイな生物であるのだが、すみかとしている木が切り倒されんとするならば、その木こりたちに襲いかかり、長くて鋭い指でもって、彼らの目玉をえぐりだそうとする。” とある。自身の家と家族を守るためならば、かなり狂暴に敵に襲いかかるようである。そして、さらにニュートは著す。“ワラジムシを与えるならば、魔法使いがそのすみかとする木から、魔法の杖を作ることすら許してくれる。” とある。
たった、これだけの記述から、ファンタスティックビーストの世界、ニュートという人物、そして、魔法界の生物が活躍する世界をスクリーン上に創りだした J・K・ローリングの想像力には驚きと称賛ばかりなのだが、その想像力が冴えに冴えているのは第一作目の映画「ファンタスティックビーストと魔法使いの旅」であり、今回の映画「ファンタスティックビーストとダンブルドアの秘密」においては、悪くはないと思うところもあるのだが、特に後半のシーンにおいては、その想像力も少々迷走してしまったのでは、と思わずにはいられないのである。
というわけで、ニュートと彼の愛する “ファンタスティックビースト” たちは、魅力的で常に心惹かれる存在なのであるが、以上述べた理由により、今回は、悪くないけれど残念な映画、としたいと思う。
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