Kororon 映画について語るBlog

映画を語りつくす blog ☆ いい映画も、残念な映画も、好きな映画に、無理(?) な映画も、時に、ドラマも

映画 ダーティー・ハリー3   クリント・イーストウッド 主演  : 悪くないけれど残念な映画

ダーティハリー3(字幕版)

 

刑事ドラマを見る時、主役となる刑事はもちろん魅力的でなくてはならないが、その刑事の相棒となる、もう一人の刑事、こちらもやはり魅力的であることが望ましく、主役の刑事と相棒、二人が一緒になって事件を解決してゆく、そんなストーリーの運びが刑事ドラマの定石ではないかと思う。そういう点から言うと、テレビ朝日の刑事ドラマ「相棒」は、まさにタイトルがズバリ “相棒” であるし、この定石で成功し、20年以上も続いている筆者も大好きなTVドラマである、が、今回紹介するのはこの “相棒” ではなく、海を越えたアメリカの “相棒” の話である。

 

映画「ダーティー・ハリー」シリーズはもちろん、俳優クリント・イーストウッドが主役の大ヒットシリーズであるが、このシリーズではクリント・イーストウッドの俳優としての存在が大きすぎて、イーストウッド演じるキャラハン刑事の相棒、と言っても、その活躍の仕方は、TVドラマ「相棒」の警部と相棒の活躍の仕方とは大きく異なり、キャラハン刑事が映画の全面に出て活躍することになるのは当然であり、相棒の陰は自然と薄くなる、なんといったて、映画のタイトルは「ダーティー・ハリー」で、キャラハン刑事その人のことであるし。

 

映画「ダーティー・ハリー」でも、「ダーティー・ハリー2」でも、キャラハン刑事の相棒はけがをして退職したり、死亡したりと、次から次へと入れ替わる、キャラハン刑事は不死身だ、シリーズの主役であるので死ぬわけにはいかない、かわりに、キャラハン刑事の相棒が次々と殉職したり不遇の目にあったりするわけか。そして、今回の映画「ダーティー・ハリー3」では、とうとう女性刑事がキャラハン刑事の相棒として登場する。

 

映画「ダーティー・ハリー3」は1976年公開の40年以上も前の映画であるが、40年以上も前ながら、サンフランシスコ市警の殺人課に女性刑事が誕生する、という設定は、アメリカらしく、おそらく、男女平等運動の波はこれほど早くアメリカに届いていた、という一例ではないかと考える、まあ、劇中では女性刑事ケイトが女性を重要視しているよ、という市長のマスコミ向けアピール、という若干の意味合いもなくはないのだが。

 

とにかくも、この映画ではキャラハン刑事の相棒の女刑事が活躍する、銃を片手に犯人が潜むアルカトラズ島まで出向き、犯人と銃撃戦も交える、ただ一つ、この女刑事ケイトに不満があるとすれば、それは、何故か彼女はスカートをはいて、おそらくヒールの靴だと思われるが、パンプスをはいて、犯人を追うのである、さすがに、これは、違うんじゃないのか、と観ているほうには思える、スカートとヒールの靴、フォーマルっぽいジャケットを着て、犯人と銃撃戦は無理だろう。

 

この映画がTVで再放送されたころか、筆者がこの映画を再度見直した時であったか、ちょうど、森さんの発言が女性蔑視、女性差別、と問題になって、オリンピック委員会が揺れていた、と記憶する、今では、女性が主役のアクション映画も、女性刑事がドラマに登場するのも珍しくない、つい先日も、消防士として活躍する女性のニュースを見た、消防士だけではない、タクシー運転手、バスの運転手、大型トラック運転手などなど、男性の専売特許と思われていた職業においても女性の進出は今では当然のこととなる、まだ、フロンティアかもしれないけれど、そんな時代にはやはりそぐわない発言でした、遅ればせながら、TVドラマ「相棒」でも、捜査一課に女性刑事がレギュラーとなったではないか。

 

劇中キャラハン刑事は停職になるが、停職中にもかかわらず、単独捜査を行い、キャラハン刑事の ”無謀“ な捜査はシリーズの回を追うごとに、エスカレートしていくようだ。エスカレートしていくキャラハン刑事の正義とサンフランシスコ市警のお偉方の正義とは相いれず、ぶつかった正義のはざまで、悲劇が起こる、キャラハン刑事が免職にならずに、刑事を続けていられるのが不思議、と思えたりもする。

 

そんなキャラハン刑事は全2作と同じく、劇中では暴れまわり大活躍するのだが、せっかく登場した女性刑事の描かれたに若干の不満もあり、シリーズ第三作は、悪くないけれど残念な映画、としたいと思う。