Kororon 映画について語るBlog

映画を語りつくす blog ☆ いい映画も、残念な映画も、好きな映画に、無理(?) な映画も、時に、ドラマも

映画   バットマン ビギンズ    クリストファー・ノーラン 監督

バットマン ビギンズ (字幕版)

 

ヒーローがヒーローになる前に、ヒーローにもその下積み時代がある「スターウォーズ」のヒーロー、ルーク・スカイウォーカーはその必殺技、フォースの力を持つジェダイ騎士になるために、帝国軍とレジスタンスの戦闘の場を一旦離れて、惑星ダゴバで、師ヨーダによる厳しい訓練を受けていた、又、「鬼滅の刃」の竈門炭治郎もまずは鬼殺隊に入隊するために、過酷な修行をつみ、水の呼吸を会得する、もっとも、この水の呼吸というのは炭治郎にはしっくりこない呼吸法だったらしいが、鬼と戦う段になっても、まだ、炭治郎の階級は低く、さらに上階級の ”柱“ 目指して修練を積むこととなる。

 

映画「バットマン ビギンス」のバットマンも映画の中で悪と戦うために強靭な力を得るために、雪山(ヒマラヤ)にこもって、厳しい訓練を受ける、かように、三者三様の ”悪“ に立ち向かうため、三人とも過酷な訓練を積む、ヒーローも楽ではないな、初めから強いわけではないんだね、と、ここら辺は、こつこつと努力し、精進する大切さを、観る者に伝えてくれるのか、或る意味、教育的(?)シーンなのか。

 

映画「バットマン ビギンズ」では、そのバットマン、こと、ブルース・ウェイン青年の訓練のために、なんと、忍者が登場する、何で、忍者が、と思うのだが、とにかく忍者で、このあたりのシーンは、ちょと、苦笑い、だったりする。さらに、ウェイン君、訓練のために使われる武器は、”日本刀“ である、こちらも、何で、日本刀なんだ、と思う、マカロニウエスタンならぬ、ステーキ時代劇(?)を観ているような気分になって、割とシリアスなシーンであるはずなのに、何故か、笑いがこみあげてきたりする。

 

映画「バットマン ビギンズ」に限らず、映画「スターウォーズ」でも、ライトセーバーと名は変えていても、本来は、日本刀による殺陣をイメージしたものだ、とジョージ・ルーカスは言っていた、図らずも、二つの映画によって訓練、鍛錬、戦闘のための武器として、日本刀が選ばれたことになる、なんだろう、おそらく、メンタル、スピリチュアルな側面から、日本刀が選ばれたか。ゴッサムシティに戻ったバットマンが戦闘で使用する武器は最新型のモダンなものばかりで、日本刀などでてこない、やっぱり、メンタルの強化、だね、メンタル強化には東洋の力。

 

また、バットマンこと、ウェイン青年は、実はメガリッチな億万長者なのである、ここら辺はルークや炭治郎とは違うところで、映画の冒頭で描かれるウェイン青年放浪の旅が終われば、彼は、再び億万長者に返り咲き、その財力に物を言わせて、悪人と戦うための最新兵器を次から次へと開発していき、巨大な屋敷の地下を自身の秘密基地に改造し、屋敷が全焼した後にも、また、復元、いや、さらにパワーアップした屋敷に、作り替えるという、メガリッチさ、バットマンというのは、命がけで悪と戦う億万長者であったのか、と、改めて理解、ゴッサムシティでは だれにも負けないくらい、突き抜けた巨額な ”金“ がないと、悪とも対峙できないのである。

 

 

 

バットマン リターンズ (字幕版)

 

 

映画自体のストーリーはどうかと言えば、前半のウェイン青年、放浪と修行の下りは、先ほども書いた通りで失笑を禁じえない部分もなくはないが、バットマンの起源を語る映画であるため、必要な部分か、シーンがゴッサムシティに再び移ってからは、なかなか面白い、ゲーリー・オールドマン演じる、気弱そうだが、汚職に屈しない警察官も悪くない、バッドマンに出会ったり、バッドマンの幼馴染に助けられたりする少年がほんのわずかなシーンだが登場する、この少年がもしかしたらロビンなのか、と思ったりするが、この映画の中では、そこまで描いていない。この映画はバッドマンシリーズ『ダークナイト・トリロジー』の第一作目であるという、第2作、第3作目ではっきりするのかな、残念ながらそこのところはわからない、まだ、第2、3作目は未見。

 

 

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バットマンの映画で印象に残っている悪役は、もちろん、ジョーカー、ティム・バートン監督の「バットマン」で、ジャック・ニコルスン演じるジョーカーと、同じくティム・バートン監督の「バットマン リターンズ」で、ミッシェル・ファイファー演じる、キャット・ウーマンかな、この『ダークナイト・トリロジー』とは別の作品だが、興味があれば見てみるのも悪くない、ぜひ、どうぞ!