Kororon 映画について語るBlog

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映画 48時間 /  48時間Part2 帰って来たふたり   ニック・ノルティ、エディー・マーフィー  主演  

 

48時間 (字幕版)

 

前回の「ダーティー・ハリー3」で、主役キャラハン警部とその相棒のことについて書いた、「ダーティー・ハリー」シリーズでは、いやが上でも、キャラハン警部が前面に出てきてしまい、相棒の影は薄くなる、といった趣旨のことも書いた、が、今回の映画「48時間」と「48時間 part2/ 帰って来たふたり」でのコンビでは、本来の ”相棒“ の姿に戻り、主役の二人、ニック・ノルティとエディー・マーフィーが絶妙のタッグを組んでいる。また、ニック・ノルティの刑事に対して、相棒のエディ・マーフィーは囚人、という役どころで、刑事と囚人、という異色のコンビにもなっている、まあ、Part2では、エディー・マーフィーは無事釈放の身となるのであるが。

 

ニック・ノルティ扮するジャック・ケイツ刑事は何故、エディー・マーフィー演じる囚人レジーハモンドとコンビを組むことになってしまったか、それは、ケイツ刑事の追うことになる犯人の情報をレジーが知っているからであり、それは、Part2でも、同様の展開となる。ケイツ刑事はダーティー・ハリーの流れをくむ荒唐無稽の刑事であり、その荒っぽい捜査のために、上司からガミガミをと小言を言われたりするところは、何らキャラハン刑事と変わりはなく、さらにひどいことにはケイツ刑事はpart2では、或る企みにもよるのだが、自分が逮捕されて、殺人罪で刑務所に送られる瀬戸際まで行ってしまう、ここら辺の無茶苦茶さはニック・ノルティならではの味が出ているか。

 

 

48時間Part2/帰ってきたふたり (字幕版)

 

 

映画「48時間」では、コンビが白人の刑事と黒人の囚人という設定もあり、劇中、白人対黒人の人種差別問題もさりげなく描かれていたりする、一方的な描かれ方ではなく、両者の側から対称的に描かれているところがいいし、面白い、また、ケイツ刑事は荒唐無稽でかなり滅茶苦茶をしているように見えるのだが、彼もやはり、正義感であり、正直でまっとうな刑事であることが分かる、Part1でもPart2でも、ここら辺は同じながれで、そのせいで、レジーはケイツ刑事を信頼して、二人の友情が育つ。もっとも、レジーは機会あればケイツ刑事を助けて、口で言っていることとは反対に、それとなく、人の良さを披露しているのだが、そんなところもいい。

 

エディー・マーフィーはこの映画「48時間」がデビュー作であるのだが、8年後に制作された映画「48時間 Part2/ 帰って来たふたり」では、エディ・マーフィー・プロダクションズというプロダクションを率いてこの映画の製作に参加するほどになっており、当然ながら、クレジットでも8年前の映画「48時間」とは名前の順番も異なり、Part2ではエディー・マーフィーの名が、ニック・ノルティの名前よりも先にクレジットされることとなる、エディー・マーフィー、ずいぶん出世したな。

 

8年の歳月の空きがあるとはいえ、Part1とPart2では、ちょっとしたいたずらというか、サービスがあり、Part1をしっかり見ておけば、先に書いた、”同様の展開“ がでてくる肝心な瞬間を見逃さずに済んで、より、映画を楽しめるのではないか、と思う。ただ、Part2のラスト、事件の決着のつき方、意外なところは悪くないのだが、なんだか少し雑すぎるんじゃないかな、という感じは否めず、もう少し丁寧に描いてくれてもいいんじゃないか、と思ってしまうのだが、ケイツ刑事とレジーの関係が悪くなく、ついつい、最後まで見てしまうことに免じてよし、としようか‥‥。

 

また、魅力的な ”相棒“ のドラマを観たいと思ったなら、映画「48時間」の二人のコンビもおススメ、悪くないと思うけれど、ね。