Kororon 映画について語るBlog

映画を語りつくす blog ☆ いい映画も、残念な映画も、好きな映画に、無理(?) な映画も、時に、ドラマも

モンブランなら……………あの店だ!

今週のお題「好きなお店」

 

 ケーキを作ったことのある人はたくさんいて、その中でモンブランを作ったことのある人もたくさんいると思う、かくいう私も、一度だけ作ったことがある、お菓子教室で先生と一緒に、でも、難しかった。どこが難しかったかというと、ケーキの一番外側にマロンクリームを絞り出す作業。絞り出すときは、表面にすじの入る口金を使ってクリームを絞ったのだけれど、慣れていないときれいにしぼりだせなくて、絞り出したクリームが曲がったり、クリームとクリームがうまく重なり合わなかったり、と悪戦苦闘。そして思ったことは、私にとってはケーキのモンブランは自分で作るお菓子ではなく、買って食べるものか。

 そのお店は全国にある、といっても、全国どこにでもというわけではない、そのお店のある場所はとても限られていて、都内に数件、これらのお店が一番我が家から行きやすいお店だ。が、一度だけ、このお店がとても身近なお店になったことがあった。

 それは、今はもうなくなってしまった、駅中の一角にあったマンスリースイーツのコーナー。ある日、そのマンスリースイーツのコーナーで、その店がモンブランの販売を始めた、一か月という期間限定。私は飛び上がって喜んだ、そのころ私は電車通勤していて、毎日このコーナーの前を通る、だから、買おうと思えば毎日だって買える、とはいえ、さすがに毎日は買わなかったけれど。

 この店のモンブランのレギュラーサイズは大きい、他の店で売っているモンブランのゆうに2倍の大きさはしている。外側はマロンクリームでおおわれている、マロンクリームの中には、モンブランの名にふさわしく、真っ白な生クリームが、そして一番底には、硬くて、こちらも真っ白なメレンゲが。ここまで食べてくると、実はもうかなりの甘さ、でもこの甘さが心地よく、あとをひく、そのくらい甘党、中には、甘すぎる、と言ってこの甘さに耐えられない人もいるようだ。

 「グレーテルのかまど」という番組で、その日は”ココ・シャネルのモンブラン”。シャネルはこの店のモンブランがお気に入りで、よくこの店でモンブランを食べながらくつろいでいた、ということだった、シャネルを虜にした甘さだね、やっぱり、一度味わってみてほしい甘さ。行ってみたいと思った、ステキなパリの本店、そう、このお店はパリ生まれのお店なんだ。

 比較的我が家からアクセスしやすかったお店も何故か、次から次へと閉店して、今では割と私にとっては入手困難な、大げさかな、スイーツになりつつある。人間というのは、手に入りにくくなればなるほど、一層ほしくなる‥‥という一面を持った生き物であり、入手困難になりつつあると、時々、無性にこのモンブランを食べたくなる時がある、困ったものだ。でも、そんな時は、どんなにお店が遠くにあっても、購入するために走る、と思うな、そのくらい大好き。

 このフランス生まれの、このお店の、甘い甘いケーキは、外側はマロンクリームに覆われていて、そのオシャレな姿をすぐには見せないけれど、その内側には真っ白な山(モン・ブラン)が隠れていて、その甘さで味わう人の舌をノックアウトするだけではなくて、甘い夢も見させてくれる........そんなモンブランの、お気に入りの店。

 

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