Kororon 映画について語るBlog

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ウォレスとグルミット  ペンギンに気をつけろ      (Wallace and Gromit:The Wrong Trousers)

ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ! [DVD]ウォレスとグルミットという名を聞いたことがあるだろうか?もうずいぶん前になるが、プッチンプリンのコマーシャルにでていたウォレス(人間)とグルミット(犬)のコンビのことだ、’人間’と’犬‘と書いたが、実際の人間と犬ではない。彼らはクレイアニメーションのキャラクターだ、では、クレイアニメーションというのをご存じだろうか?美術の勉強をしたことのある人ならすぐにピンとくるかもしれない、実写の映画と違って、全編粘土で作ったキャラクターや小物を使って撮る映画のことだ。

 

ウォレスとグルミットの映画を見るようになって知ったのだが、このクレイアニメというのは、例えば、一日に映画のたった15秒の長さしか撮影できないという、っていうことは、たった一分のシーンを撮るのに少なくとも4日はかかる、っていうこと?普通映画は1時間(60分)以上あるのがほとんどだけれど、クレイアニメの場合一本の映画が完成するのにかかる時間というのは途方もない!っていうことがわかる。

 

この「ウォレスとグルミット  ペンギンに気をつけろ」は20分ほどの比較的短い映画だ、’ウォレスとグルミット‘と聞いてピンとこない場合は、’羊のショーン‘といったらどうだろう、’羊のショーン‘のシリーズを作った人と同じ人が「ウォレスとグルミット」も作っている。

 

さて、この「ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ」面白い、とにかく!クレイアニメ、子供向けと侮っていてはいけない、まず、この映画の優れているところは、字幕なしでも十分楽しめるというところ、セリフが少ない、たまたま字幕なしのバージョンしかもっていないので、見るときはいつも字幕なしを見ているが、何故、字幕なしで見ても面白いのか?

 

セリフが少ない、ということもあるが、何よりも映画の中のグルミットの動き、行動がグルミットのやろうとしていることを存分に伝えてくれる、そして特に、グルミットの行動以上に効果的と思えるのは、やはり ”目“ かな、グルミットの目の表情は見ている観客にあらゆるグルミットの感情、グルミットの考えていること、グルミットのやろうとしていることを伝える、 ’目は口程に物を言う‘ っていう言いまわしがあるけれど、この映画の監督は人間、いや犬、の目がどれほど表情豊かで感情にあふれているのか理解が深かったのか、と思う。

 

もちろん、”目“だけではないよ、ストーリーも奇想天外だし、映画の中にでてくる道具、小物、背景が魅力的、

そしてあちらこちらにちりばめられたユーモア、シーン、楽しい、例えば、グルミットがソファに座って熱心に編み物をしているシーンがある、こんなさりげないシーンにクスっと笑ってしまう。

 

ウォレスとグルミット’のシリーズは他にもまだあり、おススメは、

   1 「ウォレスとグルミット  ペンギンに気をつけろ」

   2 「ウォレスとグルミット  危機一髪!」

   3 「ウォレスとグルミット  チーズホリデー」

 

続いて、沢山のもっと短い短編もある、 「ウォレスとグルミットのおすすめ生活」

 

20分以上の長編もある、もちろん長編も面白いが、お気に入りとしては上記3作と‘おすすめ生活’かな。

いずれにしても、‘羊のショーン’シリーズも含めて、このクレイアニメはみる価値が十分にあるので、

ぜひ一度、どうぞ!

 

ひつじのショーン UFOフィーバー!